33 不隠 （s） ページ11
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最近、和の様子がおかしい。。
仕事が溜まってるとかで部屋に籠りがちだし、打ち合わせや原稿を持っていく為によく会社に足を運んでいたのに、最近は編集者の人が家まで取りにきたりしているようだ。
外を歩いた方が何か思い浮かんだりするんですよ。と言って、多少の体調不良では原稿を取りに来て貰うなんてことなかったのに…。
「和？どうした？調子悪い？」
「いえ、そんなことないですよ。」
「そんなに忙しいの？あんまり無理しちゃダメだよ。…和くん、ほんとに顔色悪いね？どうしたの。。」
父さんがが頬に手を伸ばすとギュっと目を瞑り肩を竦めた。
「ーっ、」
「…和くん？」
「ぁ…；すみません；なんでも…」
なんだ…？今の反応。。
「…最近、お薬飲めてる？」
「……。」
「飲めてないの？和？ちゃんと言って？」
責めてるみたいに聞こえちゃうかな。。
「かず？」
なんだか雰囲気に怯えてしまっている和の目線に合わせけれど。。。
「…少し、お腹が、痛くて…。」
「副作用がでてきたのかな…。和くん、明日お父さんの病院これる？」
「明日は、ちょっと…。」
「じゃあ明後日は？」
「……。」
「父さん、明後日、俺休みだから和連れてくよ。いいね、和？」
俯いたままの和の唇が僅かに動くが声は出てこなかった。。
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「…和くん？なにか困ってることがあるならいつでも言ってね？」
「…はい。。」
和は顔を上げることなく、お風呂入ってきます。と逃げるように部屋を出て行ってしまった。
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作者名：碧月
作成日時：2012年11月26日 20時
