輝きを継ぐ者たち＊＿３＿＊【AKB0048】

６代目みぃちゃん推し。６９ ページ40

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確かにみぃちゃんには自覚があった。自分の中にある５代目高橋みなみに対する特別な思いが普通ではないことに。

ただの相棒として、ルームメイトとして、友人として______そんなふうに見ることができない自分がいることに、自分でも気づいていた。それをまだ付き合いの短いぱるるに気づかれたというのが気に障った。しかし、もしかしたらそれは自分が周りに気付かれていないと思い込んでいただけで、ぱるる以外にも、もしかするとたかみなにも気付かれているのではないだろうか。そう考えると一気に不安が胸を締め付けた。


ぱ「否定しないよ、貴方がたかみなが好きなこと。それはただの相棒としての気持ちではなくても、気持ち悪いとは思わない。きっとそれは他のみんなも同じ。むしろ、そんな気持ちを貴方は受け取る側でもあるんじゃないかな」

み「受け取る側？」

ぱ「貴方がたかみなを思うように、誰かも貴方を思ってる。私の知る限り、ゆうこ、ゆきりん、さえ、そして東雲彼方ちゃん。この四人は確実」

み「変なこと言わないで…みんな、大事な仲間ってだけ」


実際、みぃちゃんは今あげられたメンバーのことをそんなふうに見ることはできなかった。

ゆうこはライバル、ゆきりんは可愛がってくれる先輩、さえは可愛くてしょうがない後輩、彼方は切磋琢磨してきた親友。それ以上でもそれ以下でもない。自分がそんなふうに考えているのはたかみなだけだと、その自覚だけは確かだった。


み「そもそも、どうしてそんなことが言えるの？ぱるるとは今までそこまで話したこともないし、今回のライブで初めて話したって言っても過言じゃないよね？」

ぱ「確かにそうだけど……私には分かるの。私もね、貴方と同じだったから」

み「え？」

ぱ「もう卒業しちゃったんだけどね、７代目指原莉乃さん。私はあの人に憧れて、そして好きになって、襲名してからずっと一緒にいた。貴方達と同じ、名コンビなんて言われるようになって、嬉しくて手放したくなくて、それくらい心の底から愛してた。だから同じ気持ちを持ってる人っていうのはなんとなく分かるの。貴方のことも、貴方に想いを寄せる子達のことも」

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