ヒミツ2 --F.K--

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風「ななみ」


何度も何度もあたしの名前を呼んで、



妖艶なその指先で、身体中をなぞる。




「……っあ……はぁ、……ん」


風磨くんに触られた場所が、いちいち熱をおびて。



「やっ……ふ、うま……く、んっんんっ」





温かくて、気持ちいい。



風「もっと……声聞かせて？」




目の前の風磨くんは、少し切なそうで



あたしが、こんな顔をさせているのだと思った







白いシーツの海へ、どこまでも落ちていく



そしてあたしはまた、この関係に溺れるのだろう









行為が終わって、ぐったりしてるあたしを
優しく包み込んでくれる風磨くんの腕


風「ごめんな……」



そう呟く彼は、さっきにも増して切ない表情をしていた。


「風磨くん……後悔してる？」


風磨くんの頬を撫でる。



風「……してない」


「じゃあ謝らないで？あたしも、後悔してない」




あたしの言葉に安心したのか、柔らかく笑って


力強くあたしを抱きしめた。


風「なんか、幸せだった」


「なんか？(笑)」


風「うん、なんか(笑)」



あたしもだよ、風磨くん。



「いっ……」




首筋に走った小さな痛みは、風磨くんの跡がついた証。


風「一生……消えてほしくねーな……」


聞こえるか聞こえないか、そんな小さい声でぽつりと呟いた風磨くんを





愛しいと思った。

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