ヒミツ2 --F.K--

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そんなときだった。



Pull pull pull〜


夏「あれ、だれか電話なってる」

「あっ、あたしだ！」



ディスプレイに映った知らない番号に戸惑いながらも

携帯を耳に当てる。


「……もしもし、」


『もしもし。……ななみ、ちゃん？』


「えっ……」




この声は




「……亜紀……ちゃん」



あたしが口にした名前に、風磨くんが反応した。


あたしを、心配そうに見ている。



『ちょと、会って話したいんだけど……今晩空いてるかな？』


「あ……はい」




亜紀ちゃんとの電話を切る。

今日の夜、うちの近くのファミレスで会うことになった。


風「ななみ……？」


健「誰だったのー？」


「あ、友達！バイト先の」


樹「ふーん」




みんなに必死にごまかして。

なんとか嘘をつけたけれど、



バクバクとうるさい心臓が




何かを告げているように思えて仕方なかった。








夕方家に帰って、ソファーに座り込む。


亜紀ちゃんと会うのは、もう1年ぶりくらいだ。




どうしよう……話ってなんだろう。


雅也は、浮気の相手があたしだってバレたとは言ってなかった。




でも……気づいてしまったのかもしれない。



そんな不安に押し潰されていたとき、家のチャイムが鳴った。

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