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獣人の少女 ページ9

時は(さかのぼ)り……
食人花のモンスター
大量出現の前……

〜アイズ & レフィーヤ〜side

ポゥ……と、
ほのかに輝く水晶群が
長い階段の両側を埋める。
その階段を、広場から逃げ出した……
黒髪短髪の中から
両脇に獣人の耳をたらした少女は
駆け昇る。
その両腕の中にはバッグを抱えている……

後ろからは、【ロキ・ファミリア】の、
『レフィーヤ・ウィリディス』が
追いかけて来ている。
【剣姫】『アイズ・ヴァレンシュタイン』も、
獣人の少女を追っていた……が……

「(まだ……追って来てる……!!
!?一人足りない?)」

ハッ……ハッ……ハッと、息をきらす
レフィーヤしか、
彼女を追っていなかった。
彼女は二人の少女に追われていたはず……
と疑問に思う。

スタッ……

後ろを振り向いた瞬間、
彼女の逃走方向に、
金色の長髪を(なび)かして、
白銀と蒼色の軽装のバトルドレスを着た
凛とした少女が現れた。

「えっ!!?」

前方の【剣姫】
『アイズ・ヴァレンシュタイン』

後方の【千の妖精(サウザンド・エルフ)
『レフィーヤ・ウィリディス』

獣人の少女は、横向きになり左右を見渡し、
詰んだことを悟った。
獣人の少女は、ヘナヘナヘナ……と
ペタンと地面に膝を着いた……


*****


「は……っはさみ撃ち大成功ですね!
流石はアイズさん……!」
ハアハアと息切れしながらレフィーヤは、
いつものように、アイズを称える。

「ううん。レフィーヤが、
がんばってくれたおかげだよ」
アイズは息を全くきらしていない。
平時の呼吸をしている。

『はさみ撃ち』

逃走する獣人の少女を、
レフィーヤが全速力で追いかけて、
アイズが、片側の水晶群の外側から、
超走力で回り込み、
獣人の少女の前方を塞ぐ(ふさ)
彼女の前後を『はさみ撃ち』にする作戦は
成功した。

「事情聴取は団長達に
任せた方がいいですね」

「うん。広場に戻ろう」

「!!」

二人の会話を聴いて、
獣人の少女は顔を青くする……

「やめてっ!!」

「!」

獣人の少女は、レフィーヤにしがみつく。

「お願いっやめて!
あそこに戻ったら今度は私が……!
きっと私が……!!
お願い……お願い……!!」

二人に嘆願する彼女を見て……

「どう……しましょうか……?」

レフィーヤは、アイズに相談する。

「………………」

アイズはどうするべきか、判断を考えた……

ルルネ・ルーイ→←再来



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設定タグ:フィン・ディムナ , ベル・クラネル , ダンまち   
作品ジャンル:ファンタジー
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あすと(プロフ) - 鶴さん» 遅くなりましたが……コメントありがとうございます!応援ありがとうございます!! (2019年9月16日 2時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます!!無理せず、書きますね。引き続きお読みになって下さると、嬉しいです!! (2019年8月25日 11時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ - 続編おめでとうございます!次の更新楽しみに待ってますね(^-^) 無理はしないように頑張ってください。 (2019年8月25日 2時) (レス) id: 2e002f590f (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - 作者です。鶴さん。ありがとうございます。レスがいまだに利用不可能な状態ですので……お許しを……!! (2019年8月11日 7時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからも応援します! (2019年8月5日 10時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすと | 作成日時:2019年8月5日 0時

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