【守護者】一覧表……♪ (ページ5)

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交差する絆～2～ページ5

立ち止まっても何も始まらない

そんな事俺は嫌なくらい知っている

だけど流行り病は

どうしようもないんだ……

*
【城内】

「王子、皆あなたを信じているのです」

「どうかご決断をなさいませ

守護神の力を得て生まれたユギア様の力があれば……」

「黙れっ！！」

その言葉につい取り乱してしまう

控えていた世話係達も驚いて
食器をひっくり返した

「……何を言っているのか考えろ

王子に……ユギアに死ねと申すのか？」

「いえ、ですがこのままでは……」

分かっているつもりだ

国民の意見をまとめて伝える

それがこいつらの仕事

この者達は悪くないと

「……すまない、皆には暫し待てと伝えてくれ

もう少しで解決すると」

「承知致しました」

「失礼しました」という声がして
扉が閉まる

その音と共に溜め息がでる

「暫し待てよ」

何度使ったことだろうか

解決策なんて浮かばないまま
一ヶ月が過ぎようとしているのに

何人も、なん十人も苦しみ
息を引き取った

俺はただそれを見ていることしか出来ない

守るはずの役目の俺が
何もせずに立っていてもしょうがないというのに

そんな時

「リア兄～、いる～？」

ユギアの声がした

「……あぁ」

短く返事をすると
嬉しそうにユギアが入ってきた

無邪気に話出す弟

俺はコイツを選ぶのか

それとも見殺しにしてしまうのか

なんにも出来ない俺は
自分自身が情けなかった

どちらを選んでも
ユギアを苦しめる結果にしかならないのだから……、、、。