残酷な現実 ページ9
「グギャアァアァ！！」
私の右手に握った
ショートブレイドの紅刃に闘気を纏わせて
かがやく息を切り裂き、
冥竜王ヴェルザーの胸部に
深い傷を横一文字に斬りつけました。
「今だ……『グランドクルス』！！」
山頂の地面に立つヒュンケルは
上空にいるヴェルザーに自らの最強の闘気技を放ちました。
ヴェルザーは私のアバンストラッシュにより
深手を胸部に受けたために、グランドクルスを避けることが不可能だったようです。
ヴェルザーは天高く光の闘気で打ち上げられて、
ゆっくりと山頂の地面に向かい落下してきました。
「マァム！トドメだ！！」
「はぁあぁあぁ……！
『武神流閃華烈光拳』！！」
ドンッ！！
マァムさんは落下してきたヴェルザーの胸部に
マホイミの効果を与えるための必殺拳を決めました。
ヴェルザーはそのまま魔竜山の山頂に
倒れ込んだようでした。
＊＊＊
「決まったわね……。なんか拍子抜けしちゃうわね。
こんなに簡単に倒せてしまえると……」
「レオナ姫！！まだヴェルザーはくたばってないッスよ」
「！？『閃華烈光拳』が効いていない！！
身体に何も異変が起きる気配がしない……？」
「でも、Aさんの『アバンストラッシュ』に、
ヒュンケルさんの『グランドクルス』が直撃したから、
相当なダメージは与えられているはず……」
「問題はマァムの『閃華烈光拳』が……マホイミが、
効いていない理由がわからないわ」
『……単純だよ。おれがヴェルザーに『マホステ』を
かけたから『マホイミ』の魔法力を打ち消したんだよ』
レオナは突然、声の聴こえてきた方に向き直る。
その声は三年振りに聴いて、
三年間、ずっと聴きたい声だった。
声の主は全身、黒装束を纏いフードを被っている。
巨大な魔竜像の前に、いつの間にか彼は立っていた……。
レオナ達が知るより身長は伸びていて、
髪型は黒く若干長めに伸びていた……。
「え……な……なんで……ど……どうしてよ……。
ヴェルザーに『マホステ』を……か……かけたって……。
なんで……キミが……そんなことをしたの……？」
「久しぶりだね……レオナ……それにみんな……。
おれはここにみんなが来て欲しくなかったんだけどね。
ヴェルザーを助けるようにしたのは、
おれの配下だからだよ。
……そう。おれがみんなの捜していた存在……。
三年前に勇者ダイと呼ばれていた竜の騎士……。
今のおれは……
……魔竜帝……。
魔竜帝ディーノだ
」
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あすと(プロフ) - やっさんさん» 申し訳ないことに、たいした秘密ではありませんが（笑） (2022年11月20日 6時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» おっ！ついに、エデンの騎士の秘密が、明らかになるのか😀❓ (2022年11月20日 6時) (レス) @page41 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。奴らの余興はまだ始まったばかりです……。引き続き宜しくお願い致します。 (2022年11月4日 19時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» 余興って、このことだったのか😡💢。この、愚か者ども〜💢💢。 (2022年11月4日 19時) (レス) @page25 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。『こみゅ〜』の方でやっさんさんのメッセージを受け取れるように修整しましたので、文字数など不便を感じましたらそちらへどうぞお願い致します。ラスボスかどうかはノーコメントってことで(笑) (2022年10月25日 12時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2022年10月20日 18時
