光の道と闇の道 ページ50
シュトライテン様に別れを告げて
あたしはグランゼニス様の御前の
玉座の間にやって来た……。
玉座の間には護衛の天界兵すらも撤収させてあり
主のグランゼニス様と
三大天界兵の武術天界兵のあたし……リヒトしか
その場にはいなかった。
「来たか、リヒト。それでは早速お前の記憶を――――」
『ちょ〜っと待ったーッスよ！！』
玉座の間に突如、
三大天界兵・呪文天界兵のマルスが現れた。
「どうした？マルス？
『リリルーラ』を使って来るとは」
「普通に玉座の間に来ると周りの目につくッスからね。
だから、失礼ながら『リリルーラ』でお邪魔させてもらいましたッスよ」
「あっ……あんた……何のために来たのよ！？」
あたしは戸惑いながら、妹……Aの想い人に、
怒気を孕んで言った。
「魔界に行き……魔族の神に捧げられ……
『アビスの騎士』になるのは……この僕ッスよ。
ゼニス様、僕がこの役目を担います。
魔族の神には“三大天界兵”を渡す……
そうなったんスよね？」
「うむ……そう言ってある」
「だったら、僕がリヒトの代わりに行っても問題ないッスよね？僕も“三大天界兵の一人”なんスから」
「ちょっとあんた！何、勝手を言ってるのよ！」
「先に勝手をした人に言われたくねぇッスよ……！」
あたしとマルスは主の御前でいがみ合った。
「というか……僕達はこんな運命に巻き込まれるために、
強くなったんじゃねぇだろッ！？
大切な人を守るために僕達は上を目指した！
そうだろ？リヒト！」
「こうやって強くなったから、他の大切な人を犠牲にしないで済むのよ！あたしが犠牲になれば……」
「自己犠牲精神ってやつッスか？
そんなの君には似合わねえッスよ！」
「じゃあ、あたし達三人の他に
犠牲にできる人はいるの？」
「残念だけど……僕達三人は全員犠牲になるんスよ……」
「えっ……？」
「詳しくはゼニス様から聞くんッスね……
『ラリホーマ』！！」
「ウッ……！あっ……あんた……卑怯よ……！」
「悪いけど……今の僕の魔法力には君は逆らえないッス」
「な……なんでよ……あんたがいなくなったら……
Aが……」
そこであたしは前方に倒れマルスの左腕に
もたれかかり意識が薄れていった……。
「……惚れた女に闇の道を歩ませたら……
僕は男失格なんスよ……
どうせ僕達三人はこれから荊棘の道を歩く。
それだったら、せめて光の道を君達に……
……闇の道は……僕が歩く……！」
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あすと(プロフ) - やっさんさん» 申し訳ないことに、たいした秘密ではありませんが（笑） (2022年11月20日 6時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» おっ！ついに、エデンの騎士の秘密が、明らかになるのか😀❓ (2022年11月20日 6時) (レス) @page41 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。奴らの余興はまだ始まったばかりです……。引き続き宜しくお願い致します。 (2022年11月4日 19時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» 余興って、このことだったのか😡💢。この、愚か者ども〜💢💢。 (2022年11月4日 19時) (レス) @page25 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。『こみゅ〜』の方でやっさんさんのメッセージを受け取れるように修整しましたので、文字数など不便を感じましたらそちらへどうぞお願い致します。ラスボスかどうかはノーコメントってことで(笑) (2022年10月25日 12時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2022年10月20日 18時
