白銀の大扉 ページ38
メルルが感知した下の階層で
魔物の気配が少ない下り階段を
降りていく、A達、四人。
階段を下った次の階層は
奥に大きな白銀の扉があり
この階層のフロアの中に大きな別室があるようだった。
「おそらく、あの中でしょうね……。
目的の破邪呪文があるのは」
アバンはそのように推測した。
「モンスターがいないな……何故だ？」
「メルルさん。魔物の気配はどこから？」
「……気配は奥の扉の外側……姿は見えませんが
そこを囲むように強いモンスターの気配を多数感じます」
「トラップか……扉を開くとモンスターが出現する……
そういう仕掛けでは？先生」
「そうですね……」
アバンは考えながらヒュンケルに言葉を返す。
「……悠長にしてはいられないですからね。
先に進むためには……。
トラップにわざとハマる必要がありますね」
大きな円形のフロア。
奥の白銀の扉が閉ざす別室がある。
四人は警戒しながら歩を進め白銀の大きな扉の前に
並んだ。
「さて……この白銀の扉を『アバカム』で開くのが、
この階層のトラップのスイッチ……大きな扉ですから
開いたあとに現れるだろうモンスター達を通さないように
しないといけませんね……ヒュンケル……いけますか？」
「はい。オレが出現するモンスターを倒し、
この部屋に入らせないように闘います」
「！？ヒュ……ヒュンケル、危険ですよ！！」
「A、お前は破邪呪文を契約するために
部屋の中に進め……。先生とメルルと先に行くんだ」
ヒュンケルは白銀の扉に背を向けて、
立ちはだかるスタンスをとる。
「すみません……ヒュンケル。
私はAに呪文を契約させるために
Aと、メルルさんと共に進みます」
「アバン先生！？そんな……」
ヒュンケルは三人に背を向けながらこう言う。
「心配いらん……オレは不死身だ」
Aの顔には兄弟子を心配する表情が表れている。
メルルも同じ表情をしていた。
「時間が勿体ありません……行きますよ、
A、メルルさん」
アバンは白銀の大きな扉の前に向き直る。
ゴールドフェザーを五つ、
五芒星を描くように宙に浮かべる。
「『アバカム』！！」
ゴールドフェザーが扉に飛来していき、
その表面に五芒星を作った。
『破邪の秘法』で強化した『アバカム』により
白銀の扉は開き、目的の破邪呪文があるであろう部屋の
出入り口を開いた。
次の瞬間、周囲の空間が歪み四人を囲むように
大量のモンスターが異空間から出現した……。
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あすと(プロフ) - やっさんさん» 申し訳ないことに、たいした秘密ではありませんが（笑） (2022年11月20日 6時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» おっ！ついに、エデンの騎士の秘密が、明らかになるのか😀❓ (2022年11月20日 6時) (レス) @page41 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。奴らの余興はまだ始まったばかりです……。引き続き宜しくお願い致します。 (2022年11月4日 19時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» 余興って、このことだったのか😡💢。この、愚か者ども〜💢💢。 (2022年11月4日 19時) (レス) @page25 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。『こみゅ〜』の方でやっさんさんのメッセージを受け取れるように修整しましたので、文字数など不便を感じましたらそちらへどうぞお願い致します。ラスボスかどうかはノーコメントってことで(笑) (2022年10月25日 12時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2022年10月20日 18時
