正統なる蒼き紋章 ページ28
おれは『ルーラ』で逃げる
スクピディアを、
同じく『ルーラ』で追って、
追いつくなりヤツの右足首を右手で掴んだ。
「うおぉおぉ！！」
おれは燃え盛るルグレの村にある道端に、
右手に力を込めてスクピディアを叩きつける。
「ぐえっ……！！」
おれは燃え盛る炎をバックに……
倒れて尻餅をついたスクピディアに近寄っていく。
「……『トベルーラ』で村長の家に向かう最中に、
燃える村を上空から見たけど……
魔族の村人の姿も、あんたら捜索隊の姿も
村の中には目にしなかった……夜襲をかけたのは
魔族の村人じゃなくて……あんたら捜索隊なんだろ？」
「……チッ……私の計画は失敗に終わったか……」
「なぜ、村を焼いたんだ？
一日くらい待てなかったのか……」
「あぁ。そうだよ！！魔族にお礼とか言っている
貴様を待つことはできなかった……だから村に火を放った。
村が無くなれば、魔族どもがいなくなれば、
貴様は躊躇わずに地上へと戻っただろう？
俺は一刻も早く恩賞、役職、名誉、地位、ゴールド
色んな物が欲しかったんでなぁ！！」
「……レオナ……なんでこんな人間におれを捜させたんだよ」
スクピディアは右手に鋼の剣を握り立ち上がる。
「この計画は失敗したが……ここで竜の騎士……
勇者ダイを始末すれば……パプニカの国王の最有力候補が
消える……そのあとに新たな策を使い……
次期パプニカの国王に……この俺……スクピディア様が……
なるんだよぉおぉお――――！！」
赤と蒼の血でまみれた鋼の剣を
おれの左肩に向けて振り落とすスクピディア……。
ガッ……
おれは左手で鋼の剣を掴み受け止めた。
「な……なにぃ……！？」
「おれがこれを使うのはどれくらいぶりか
思い出せないな……」
おれは額に……蒼く煌めく『竜の紋章』を浮かべた。
同時に凄まじい怒りがおれの心に迸る。
《そうだ……憎むのだ……地上の人間を……》
！？
「……誰だ！？」
周囲を見渡しても目の前のスクピディアくらいしか
人影はなかった……それに耳に聴こえるというか……
頭の中に直接的に響くようにその声はした。
《怒り……憎み……恨み……人間という存在が……
いかに愚かな存在かと……理解するのだ
そして……お前の力と使命を持って
地上の人間を一掃して……人間を滅ぼすのだ》
誰なんだ……お前は？
とりあえず、
おれは左手で鋼の剣の刀身を折り、
闘気弾でヤツを吹き飛ばした。
そしてスクピディアの握る鋼の剣が道端に落ちた……。
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あすと(プロフ) - やっさんさん» 申し訳ないことに、たいした秘密ではありませんが（笑） (2022年11月20日 6時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» おっ！ついに、エデンの騎士の秘密が、明らかになるのか😀❓ (2022年11月20日 6時) (レス) @page41 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。奴らの余興はまだ始まったばかりです……。引き続き宜しくお願い致します。 (2022年11月4日 19時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» 余興って、このことだったのか😡💢。この、愚か者ども〜💢💢。 (2022年11月4日 19時) (レス) @page25 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。『こみゅ〜』の方でやっさんさんのメッセージを受け取れるように修整しましたので、文字数など不便を感じましたらそちらへどうぞお願い致します。ラスボスかどうかはノーコメントってことで(笑) (2022年10月25日 12時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2022年10月20日 18時
