最後のお願い ページ24
おれとルーナが色々と
語り合っている間に、
魔界のこの村の夕方を報せる鐘が
鳴り響いた。
「もうすぐ夜か……随分と話し込んじゃったな」
「何か食事を摂る？たいしたものは用意できないけど……」
おれは最後になるかもしれないから、ルーナの手料理を食べたいと、彼女にお願いしてみる。
その言葉を待っていたといわんばかりにルーナはおれの願いを聞き入れて、エプロンを着て家の台所に立つ。
「材料がほとんどないから……これで我慢してねぇ」
ルーナが作った料理は、治り草を鍋で茹でて調味料を加えて、細かく砕いたヨシュアの実を混ぜ合わせたサラダだった。
「ごめんねぇ……ダイ……これくらいしか今は作れなくて……」
「気にしなくていいよ。おれはルーナの手料理ならなんでもよかったんだ」
金属製のフォークとスプーンでおれは、
ルーナが作ってくれた皿に乗った料理を頬張った。
ヨシュアの実のほどよい甘さに、治り草へと使った調味料の酸味が交わり合い絶妙な美味のサラダがおれの胃へと入っていく。
「味はどうかなぁ〜？」
「スゴい美味しいよ、作ってくれてありがとう！！」
……時間はあっという間に過ぎてこの村の就寝時間になった。
「なんか……特別なお礼をおれはできてないけど……。
これで良かったのかな？」
「ふふっ、楽しみは最後に取っておくものだよぉ〜。
私の最後のお願いは……最後の夜を……。
ダイと一緒のベッドで眠ることだよぉ〜！！」
「えっ……？えぇえぇえぇ――――！？」
い……一緒のベッドに寝るって……！？
おれ、そんなの人生初だよ！！
目の前にいるルーナの瞳は輝いていて……
このシチュエーションに対する楽しみと憧れをおれに感じさせた……。
さ……さすがに、女性と一緒になんて……
おれが緊張しないはずがなかった……。
「でも……ダイ……。一緒に眠るだけで、大人の営みはしないからねぇ？私を襲わないでよねぇ〜？わかったぁ？」
「……大人の営み……って何……？」
おれがルーナに訊くとルーナの顔の肌の色が変わった……。
……なんでだろう……？
「し……知らないならそれで結構だよぉ……」
「とにかく……それが最後の願いなのかな？」
ルーナの瞳を見つめておれは確認をした。
「そ……そうだ……ね……。多分……私の最後のお願いだよぉ……」
なんだか照れくさいな……でも……最後の願いなら、
それに応えないとな……！！
羞恥心を捨てるんだ……おれ！！
いや……竜の騎士……ダイ……！！
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あすと(プロフ) - やっさんさん» 申し訳ないことに、たいした秘密ではありませんが（笑） (2022年11月20日 6時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» おっ！ついに、エデンの騎士の秘密が、明らかになるのか😀❓ (2022年11月20日 6時) (レス) @page41 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。奴らの余興はまだ始まったばかりです……。引き続き宜しくお願い致します。 (2022年11月4日 19時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» 余興って、このことだったのか😡💢。この、愚か者ども〜💢💢。 (2022年11月4日 19時) (レス) @page25 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。『こみゅ〜』の方でやっさんさんのメッセージを受け取れるように修整しましたので、文字数など不便を感じましたらそちらへどうぞお願い致します。ラスボスかどうかはノーコメントってことで(笑) (2022年10月25日 12時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2022年10月20日 18時
