最後の一日の始まり ページ21
「？勇者様、時間がほしいとは……？」
隊長のスクピディアがダイに
疑問を投げかけた。
「おれは、傷ついた身体をこのルーナに
看病してもらったり……
ルグレの村の魔族のみんなにも親切にしてもらい、
村に滞在することも快く許してもらったんだ。
……だから、ルグレの村のみんなに、お礼をしてから
地上に帰りたいと思っているんだ……。
勝手言って悪いけど……地上に連れて帰るのは、
少し待ってくれ」
ダイの言葉にスクピディアは啞然としていた。
その他の隊員達も言葉を失うくらいの表情をした。
「お……お礼とは……？この魔族どもにでしょうか……？」
スクピディアが発言に選んだワードに、ダイは嫌悪感を表した。このワード・チョイスにより、この捜索隊・隊長の人間性を疑ったダイだった。
「……魔族“ども”はないんじゃないか……？」
怒気を含んだダイの言葉と威圧感により、
スクピディア隊の全隊員が怖気づく。
「わ……わかりました。
少しの間であれば大丈夫であります。
な……なるべく早くしてくださると助かりますので……。
そのあたりも考慮なさってください……」
スクピディアは視線をダイから、村長に向けなおして、
淀んだ目で言った。
「では……この村の魔族の長よ、少し離れた所に、
テントをはらさせてもらう！！
我々は勇者様の用が済むまで、そこに滞在する。
いいな！！」
「……ご自由にしなされ」
パプニカ王国・勇者ダイ捜索隊・スクピディア隊は
村から距離をとり、休むためのテントの設営に着手した。
＊
さてと……時間があまりないから、こうなったら
直接、村の代表の村長さんに訊くか……！！
「え〜と、村長さん。何かほしい物とか、
おれにしてほしいことはない？」
「いえ……充分ですじゃ。
あなた様が大魔王バーンを討ったことにより、
腕に自信のある村人がこの村を出ていくことは
なくなるはずですじゃ。
……ルーナのように寂しい思いをする子供達が
これからは出ないはず……。
それらだけで、このルグレの村の村長としては、
お礼をいただいております。
どうか、お気にせずに地上へと戻ってくだされ」
「そっか……。
じゃあ、ルーナ。
……君は？
何かないかな、おれに頼むことは？
一番世話になったから君には特別に何かしたいんだ」
「ダイ……。えと……その……あの……
この村の魔界の一日が終わるまでの間。
私の家で……最後の一日を一緒に過ごして欲しい……」
「最後の一日か……わかった。そうするよ」
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あすと(プロフ) - やっさんさん» 申し訳ないことに、たいした秘密ではありませんが（笑） (2022年11月20日 6時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» おっ！ついに、エデンの騎士の秘密が、明らかになるのか😀❓ (2022年11月20日 6時) (レス) @page41 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。奴らの余興はまだ始まったばかりです……。引き続き宜しくお願い致します。 (2022年11月4日 19時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - あすとさん» 余興って、このことだったのか😡💢。この、愚か者ども〜💢💢。 (2022年11月4日 19時) (レス) @page25 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。『こみゅ〜』の方でやっさんさんのメッセージを受け取れるように修整しましたので、文字数など不便を感じましたらそちらへどうぞお願い致します。ラスボスかどうかはノーコメントってことで(笑) (2022年10月25日 12時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2022年10月20日 18時
