【男主人公編・第一章】二人の出逢い ページ42
〜パプニカ城内・医務室〜
意識を失っていたマァムが
目を覚ました後に
パプニカ王国の姫、レオナは
マルスについての話しを始めた……。
＊＊＊
「あぁ〜〜……ホント、毎日、毎日、息が詰まりそうよ……」
私は家臣達の目を盗んでは
よく城の近くの森へと一人、息抜きに来ている。
「国の再建もそれなりだし……あとは……
ダイ君が見つかればいいのだけれど……。
……ダイ君……君はいったい、どこにいるのよ……？」
いまだに発見されていない、地上を、世界を救った
勇者……
私は想いを巡らせていた。
それにより、周囲への注意力を欠いていた矢先……。
『ガアアァァ！！』
林の中から現れた一頭のモンスターが
私に向かって襲うように駆けて来ていた。
「！？モンスター！？グリズリー？
私を襲う気ね。なぜ？大魔王バーンの魔力は
もうなくなったはず……。
理由はどうあれ、
ただでやられるわけにはいかないのよ！！」
迫って来るグリズリーに向けて左手を構えた。
「『ヒャダル……』」
「あぁ――！！待った！待った――！！」
突然、私の前に見知らぬ少年が現れて、
私の左手を降ろし、左手で口を塞いだ。
「んぐっ……(なんのつもり？この子？)」
ヒャダルコを唱えるのを止めた後に
少年は迫るグリズリーに向き合う。
『ガアア！！』
グリズリーは口を大きく開き牙を剥き出しにして
私の正面に立つ少年に襲いかかった。
「あ……危ない！！」
ガブッ！！
少年は右腕を曲げて自分の右腕の前腕に、
グリズリーを噛みつかせた。
「いたた……。お前、腹が減ってるんだろ？
それに……お前の子供にも食べ物が必要なんだな？」
少年は左手で腰に下げてあった布の袋から、
骨付き肉を取り出した。
「ほら。これをやるから、
この人を襲うのはやめてくれるよな？」
骨付き肉を差し出して、
前腕から血が滴り落ちている中で、
少年は冷静にグリズリーを
『グルルル……』
グリズリーは次第におとなしくなり、
口を開き、その牙を少年の前腕から抜く。
牙を骨付き肉を噛み取る事に使い、
それを咥えてグリズリーは林の中へと駆けて行った。
「あぁ〜痛かった……。
げっ……しまった！薬草を使いきらしてた！！」
少年は私の方に振り向き、
「あの……綺麗なお姉さん、薬草を持っていないかな？」
そう口にした。
……これが私とマルスの出逢いだった……。
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
