襲撃者 ページ5
〜Aside〜
━テラン城・
フォルケン王の寝室━
「魔物だと！？」
フォルケン様が緊張感を持ったお声を放たれた。
寝室内はピリッとした空気に包まれる。まるで、室内に微弱な電撃系呪文が発生したかのように……。
私は先輩兵士の話の続きを待つ。
「はい！
見たことのない黄金の竜が一体……。
そして、魔族と思われる者が一人！
今は旅人と思われる方が闘って下さっています！
ただ、その旅人も……」
先輩兵士はなぜか言葉に詰まった。
それにしても、黄金の竜……！？
私はドラゴンとは闘ったことがない……。
というか、モンスターが暴れている？
フォルケン様の話では、アバンの使徒であり、竜の騎士でもある勇者・ダイ様が、大魔王バーンを倒したことで、邪気を祓われたモンスターは、人を襲わなくなったはずじゃないの……？
「黄金の竜に……魔族？……闘っている旅人は、あいつのことだろうな。あいつも半分そうだから……兵士は言葉に詰まった」
ヒュンケル様が訝しげに呟いた。その顔に焦りはない……。さすが、アバンの使徒ね……。緊急時にも落ち着いていらっしゃる。その雰囲気はベテランの人間が持つ、それね。
それはともかく……。
「カナル先輩。フォルケン様の護衛をお願い致します。私は襲撃者のもとに向かいます！」
「わかった、頼むぞ、A！」
「エイミ、オレ達も行くぞ」
「ヒュ……ヒュンケル……。でも……貴方は闘えないのよ？」
「体を盾にすることくらいはできる。それに……竜だ。もしかしたら、ダイに関することかもしれない。オレも行かなくてはならない」
「わかったわ。行きましょう……。
でも、ヒュンケル……無理はしないで下さい」
エイミさんっていう女性……。
ヒュンケル様のことを……？
この二人……できているのかな？
二人からは特別な関係……的な雰囲気を覚えるわね。
あっ……！？
いけない！！いけない！！
そんなことを考えていないで……。
行かなきゃ！！
「A、ヒュンケル、エイミ、すまないが、頼んだぞ……！！」
「「「はい！！」」」
フォルケン様の言葉に、私と、ヒュンケル様、エイミさんは頷き、返事をする。即席のパーティが稲妻の如く、瞬時に結成された。
私は左腰に帯びている剣の柄を左手で力強く握り、出陣のために士気を高めるルーティンを行なった。
「それでは、ヒュンケル様、エイミさん、お力添えをお願い致します。行きましょう！！」
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
