攻撃手段は無くなり、私は詰みました ページ32
「魔を焦がして！【破邪の剣】！」
私の背丈の二倍以上ある
黄金の竜……その群れの中の一匹に、
破邪の剣の閃熱を私はあてます。
ほんの少しだけジジジッと焼き焦げる音が鳴ります。
「……効果なしですね」
ランカークス村の東側には
黄金の竜……グレイトドラゴンとやらが
２５匹、村へと歩みを進めています。
私は、まだ一匹も倒せていません。
「閃熱がダメなら……斬撃です……！！」
私はグレイトドラゴンに
破邪の剣で袈裟斬りを放ちます。
ギインッ！！
「！かっ……硬い！？」
硬い竜の鱗で剣の刃は通りません。
『ガアァアァ！』
竜は咆哮を上げて大きく息を吸い込みます。
灼熱の息がくる……！！
私は咄嗟にバックステップで、
竜との距離を離して
灼熱の直撃を避けます。
直後、竜の口からは超高熱のブレスが放たれます。
私はそれを回避することに成功。
「スゴい熱気……。
まともに受けたら、この装備では心許ないですね……」
……破邪の剣の特殊性能の閃熱、ギラは効かない。
……破邪の剣の刃は通らない。
……詰んでしまいました。
今の私には、もう打つ手がありません。
どうすべきでしょうか？
切り札は何かないでしょうか……。
！？……いえ、１つだけあるかもしれません。
ヒュンケル様達が仰っていた
『白銀の紋章』
それを私が使えるのならば……まだ、なんとか。
しかし今は一人。
最初の時のように、誰かを守るためという
強い意志を持てません。
ランカークスの村人の方々を守りたいという
思いでは、どうやら思いの強さが足りないようです。
それに、紋章を出せたとしても
グレイトドラゴンの群れを殲滅できるほどの
強力な攻撃ができるかどうかも……。
『ガアァアァ！！』
一瞬、攻撃手段について考えている間に、
周りを竜達に囲まれてしまい、
そして
ゴオッ！っと灼熱のブレスに私は包まれます。
「……終わりですね」
私が最期を覚悟した瞬間……。
「『マヒャド』！！」
私の上空から呪文を唱える声が聞こえて来て、
私の体と周囲を極寒の冷気が包みました。
それにより焼かれることを防げました。
「Aさん！無事ですか！？」
上空から正面に着地したのは……。
「ノヴァさん……！」
その方でした。
「これを使ってください！」
ノヴァさんは２つの柄が付いた物体を
私に渡しました。
「これは？」
「それが君の武器
【鎧の
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
