炎 ページ29
真夜中に眠っている私の耳に
その轟音は響いて来ました。
大木が幾つも倒れる音。
そして地響きを伴う多くの足音。
私は即座に目を覚まし、ベッドから飛び起きて、
周囲の状況の確認をしました。
宿泊していた宿屋。
そこの部屋の窓を勢いよく開けると、
焦げるような熱気が、煙の臭いと共に
室内に流れ込んで来ました。
「！？森が燃えている……！」
ランカークス村の周辺の森林地帯が
炎に包まれていました……。
「いったい、誰が……！」
私の隣のベッドで眠っていた
エイミさんも、異常事態に気づき、
ベッドから抜け出しました。
「A！これはどういうこと！？」
エイミさんが私に尋ねてきますが、
私も起きたばかりで、事態の把握はできていません。
「申し訳ありません。わかりません……。
しかし
何者かによるランカークスへの襲撃。
それだけは確かです！」
「まさか、また魔竜騎士！？」
「それもわかりません。
ですが……。
大量の魔物の気配がランカークスを包囲しています」
私は冷静に感覚を研ぎ澄ませました。
この気配は……テラン王国で感じたものと同じ！
ということは……きっと、あれですね……。
「A！エイミ！無事か！？」
ヒュンケル様が私とエイミさんの泊まる客室に
ドアを勢いよく開けて入って来ました。
「ヒュ……ヒュンケル！？」
エイミさんがヒュンケル様が客室に
入って来るなり戸惑いの声をあげました。
その理由はおそらく……。
いつの間にやら上下の下着姿だけで、
ベッドで寝ていて、
その姿で立っているのを
ヒュンケル様に見られたからでしょう……。
ヒュンケル様は全く動揺せずに、
エイミさんから顔を逸らしただけでした。
「エイミ、急いで衣服を着るんだ」
「は……は……はい」
エイミさんは物凄く慌てています。
「Aは……。臨戦態勢でいるな。流石だ」
私はヒュンケル様に褒められて、
若干、照れてしまいました……。
……あぁ……私は今、絶対に頬が朱に染まってる。
そこにラーハルトさんが
遅れて室内に入って来ました。
「宿の屋根に上り、この目で確認して来た。
森を焼き、迫って来ているのは……。
またしても、グレイトドラゴンだ。
それも大量のな……」
グレイトドラゴン……。
やはり私の直感は当たっていました。
「奴等はオレが始末して来る。
貴様らは村人の避難の誘導でもしていろ」
「私も行きます！竜は村の東西から来てます。
一人では片側しか防げません！」
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
