バランの手紙 ページ28
「
オレの正面のラーハルトは
その言葉を聞くと、
驚き腰をかけたベッドから立ち上がる。
「ああ。フォルケン様によれば、
Aは竜の神殿の湖にある
竜の石像の場所に、天空から白銀の光の球に
包まれて……眠った状態で地上へと現れたらしい」
「まさか……ダイ様の……次の竜の騎士……」
「いや……。ダイは見つかっていないだけだ。
ダイの剣の宝玉は輝き続けている……。
ロン・ベルクの言う通りならば、
ダイは生きている……だから、Aは、
竜の騎士ではない……。
彼女の持つ紋章も……竜の紋章ではなかった」
「！？そうか……そういえば……。
……バラン様の手紙に追記があった……。
自分だけではなく、ディーノにも不測の事態が起きて、
竜の騎士が、その使命を果たせない状況になった時に
……その時には、我々の代行者が……
異なる紋章を持つ【竜の騎士の代行者】が現れる……。
その時は……代行者に、
竜の騎士に対するのと同じように
力を貸してやってくれ……と、そう最後の手紙にあった」
「バランには……正統な竜の騎士には、その存在が
知らされていたのだな……。
しかし……竜の騎士が……使命を果たせない状況……だと？」
オレは顎に右手を当てて考え込む。
いったい、ダイはどのような状況に置かれているんだ？
「ラーハルト。他にはバランの手紙に
書かれてはいなかったのか？
竜の騎士の代行者について……」
ラーハルトは目を瞑り頭を横に振る。
「貴様こそ、テランの国王から
もっと詳しく聞いていないのか？ヒュンケル」
「……テランに伝わる古文書……。
それには……その者こそ……」
オレは記憶通りそこで言葉を切った……。
「そこまでだな……その後の部分は古文書が傷んでいて、
読むことができなかったらしい……」
「そうか……。何にせよ、あの少女が……
竜の騎士の代行者ならば……オレは力を貸す。
いや……守る……ただし、ダイ様が見つかるまでだがな」
「そうしてくれると、オレ達は助かる。
Aは、ダイへと繋がる
唯一の手がかりでもある。
オレ達の旅には欠かせない存在だ」
「そうだな……そろそろ休め、ヒュンケル。
夜間の見張りはオレが請け負う。
どうせ、貴様は闘えないのだからな」
「……いや、Aがいれば、
もしかしたら、オレはもう一度
戦士に戻れるかもしれん……」
「そうだったな。
【白銀の紋章】を持つ【竜の騎士の代行者】か……」
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
