私の始まり ページ27
私は自分の素性を知りません。
眠りの中……考える意識がある状態で、
私は思っています。
私の知っている最初の記憶は、
約一年前……
テラン王国のテラン城の医務室で、
ベッドの上に寝ていたところから始まります。
眠りから覚めた後に、
テラン国王のフォルケン様に謁見しました。
「名は何と言う？」
フォルケン様の問いに私は……
「……多分、Aだと思います……」
と答えました。
「多分とは？」
「……申し訳ありません。
名前くらいしか思い出せないのです」
私は正直に自身の記憶がない事を伝えました。
周りの衛兵はいかにも警戒した視線を
送ってきました。
しかし……
フォルケン様は違われました。
記憶のない私を哀れまれてか、
優しい視線を向けて下さいました。
……私は、その視線を受けてすぐに……。
「私を……貴方の衛兵にして下さい！！」
そう言いました。
私に向けて下さる、その視線に対する恩の返し方が
それ以外に思いつきませんでしたから……。
「……それは……」
私の申し出にフォルケン様は言い淀まれました。
「多分……それなりに闘えます！！」
「多分では困るな。有事の際に仕える方を
護る力がないようなら、我々……衛兵の中には
加えられない……！！」
テランの衛兵の一人がそう私に言いました。
「それなら……力を見せれば、強ければ良いのですね？」
私には何故か……闘いに関する
根拠のない自信がありました。
「私と模擬戦形式で闘って下さいませんか？
どうでしょうか？」
衛兵達はザワザワと声を上げ始めました。
「A。無理をしなくても、
追い出したりはせん。
ここ、テランに滞在することは許す」
「それでは、恩を返せません！
私はフォルケン様を護る衛兵に
なりたいのです！！」
「……そこまで言うのならば、その意を汲もう。
カナル。お前達。後は衛兵の身であるお主らに託す」
「「はっ！！」」
「それでは……安全な武具を扱った模擬戦を
衛兵全員と総当たりにしてもらう。
もしも、それに勝ち抜けたら
衛兵に加わることを我々も認めよう」
「ありがとうございます！！」
その総当たり戦は……私が衛兵としてテラン王国に
居たことで御察しになられると思います。
それから、約一年後に、
私は、
ヒュンケル様、
ラーハルトさん、
エイミさん、
三人と出逢い、魔竜騎士フュンフとの闘いを
することになったのです。
『マジャスティス』か……
私っていったい……誰なの？
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
