胸騒ぎのする夜 ページ26
「それじゃあ依頼通りに
Aさんの武器を作ります。
その前に訊くけど……
Aさん。君の得意な武器は？」
ノヴァさんが私に質問してくる。
「得意な武器ですか？
えと……剣、槍、斧、弓……他にもありますが、
衛兵の一人として、一通りの武器は扱えます。
特に得意な武器というと……
その時と場合によりますから、
一概に言えません」
私は曖昧な返事をしてしまう。
「訊き方を変えよう。
力と、素早さ、どちらに自信がある？」
「どちらかと言えば……素早さ……ですね」
「利き手は？」
「右手の方が扱いに馴れてますが……。
左手もそれなりに扱えます」
「そうですか……。
うん……。分かりました。
今から始めて明日中には
できあがると思います」
「その間は、ランカークスの宿屋にでも
泊まっていろ。
悪いが、この人数を泊められる余裕がないんでな」
ロン・ベルクさんが提言なされる。
「わかった。頼むぞ、ノヴァ」
「はい、ヒュンケルさん！！」
ヒュンケル様、
ラーハルトさん、
エイミさん、
私……Aの四人は、
ロン・ベルクさんの小屋を跡にした。
＊＊＊＊＊
ランカークスで私達は速やかに宿をとった。
部屋は二部屋。
男性と女性で分けて部屋をとった。
外はすでに日が沈んでいる。
「さてと、今日は早く休んでしまいましょう。
おやすみ、A」
「はい、エイミさん。おやすみなさい」
少し距離の空いた二つのベッドの一つに、
エイミさんは、外套を外し、ブーツを脱ぎ、
冠を外して、横になる。
私もベッドに寝ようとしましたが……。
なんだろう……。
何か……変な胸騒ぎがする……。
私は左腰の破邪の剣を帯剣しながら、
ベッドに潜った……。
意識が遠くなり、睡魔が襲ってくる……。
私は胸騒ぎと共に眠りについた……。
＊＊＊＊＊
「ヒュンケル。どう考えている？」
「何についてだ？」
ベッドに腰をかけてオレとラーハルトは
会話を始めた。
「分かっているだろう……。Aについてだ」
「……Aの……何に？」
「あの少女の……Aの正体だ」
オレは瞼を閉じて友に返す言葉を選ぶ。
「……テランの国王……フォルケン様が、
オレにだけ話して下さった……」
瞼を開きラーハルトの目を見て、オレは……
「Aは……おそらく……
【
そのように言葉にした……。
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
