ロン・ベルクの過去 ページ25
「なるほどな。
お前達のパーティに
危機が迫った時に
その【白銀の紋章】が
その少女の額に現れ
『マジャスティス』という
呪文で敵の魔竜紋を消した……と」
「何度聞いても信じられないのですが、
本当に私がそんな呪文を唱えたのですか？
それに紋章とは？」
私はテラン王国を離れる際に、
ヒュンケル様達より、その話を聞いていました。
しかし……当の私にはその時の記憶が一部ありません……
マジャスティス……なんて呪文、私は知らないし
使ったことさえありません……。
「白銀か……。
……色は違うが……オレは紋章を持つ者と、
魔界にいた時に一度闘ったことがある……」
「！？紋章を持つ者と闘った？
それはどのような？」
ヒュンケル様がロン・ベルクさんの話に
食らいつく。
「紋章の色は【白銀】ではなく【深紅】だったがな」
「深紅の紋章……」
「奴はそれを【アビスの紋章】と呼んでいた。
そして……」
私達は静かに次の言葉を待った……。
「自分を……【アビスの騎士】だと、そう言っていた」
「……アビスの騎士……」
「その闘いはどうなったのですか？」
エイミさんが闘いの結末を聞く。
「結果から言えばオレが勝った。
アビスの騎士は剣を武器としてオレと闘った。
奴の剣術はたいしたことはなかった。
だが、奴は様々な呪文を扱った……。
まるで、賢者のように。
オレはロン・ベルク流剣術、最強の奥義を使い
奴を倒した」
「先生の最強の奥義って……あの時の！！」
「ああ。超魔ゾンビにくれてやった、
十字の餞別……【星皇十字剣】だ」
「あの時に話されていた強敵が……
アビスの騎士なんですか！？」
ノヴァさんが師に問う。
「まぁ、そうなるな。
だが、その少女の紋章が白銀に輝くのならば、
そいつはアビスの騎士ではない。
奴の紋章は深紅に輝いた」
「倒したアビスの騎士は？」
ロン・ベルクさんは眼を瞑り少し間を置いた。
「青い血を噴き出して倒れた後……
深紅の光の球体に包まれて魔界の空へと
消えていった……。
アビスの騎士と闘ったのは、
それが最初で最後だ」
「そうか……。残念だがAのことには、
関係なさそうだな……」
ヒュンケル様は肩を落としてそう言いました。
……私のことについて真剣に調べて下さっている。
……ヒュンケル様……。
それは、どういう感情で、どういう理由で
そんなに真剣なのですか……？
たんなる同情なのでしょうか……？
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
