少年賢騎士の謎 ページ23
「マルスが魔族の女の首を……」
「斬り飛ばした……！？」
「！？そんな……マルス……なんでなの？」
フィーアの体と首の切断面から
魔族の蒼色の血が噴水のように噴き出す。
そのうちに、フィーアの体は灰へと変わっていき、
消滅した跡には紫色のオーブが転がっていた。
「しとめた……取り敢えず……眠るか……まだ、から……」
ズサァッ……
賢騎士の少年……。
マルスは、そう言うと玉座の間の
床に俯せに倒れ込んで意識を失った。
「マルス！！……傷は無しね。
でも……なんでなのよ……あんなに優しかった君が、
魔族が敵とはいえ、あんなに残酷な殺しかたを
するなんて……」
レオナは倒れたマルスに近寄って座り込み、
その膝に彼の頭を乗せた。
いわゆる、ひざ枕をレオナはマルスにした。
＊＊＊＊＊
〜パプニカ城内・医務室〜
「……まるで、昔のダイみたいだったな。
さっきのマルスは」
ポップが吐露した。
「そうね」
レオナは短く相づちをうつ。
その表情はどこか暗い。
周りも一国の姫を振る舞っていないレオナに
違和感と心配を胸に抱いていた。
「マァムさんは、ポップさんのベホマで一命を
取りとめたみたいです。今は体力の回復のために
眠っています。助かりますよ」
ベッドに寝かしたマァムの容態を診ていた
メルルがポップとレオナに報告した。
「マルスさんは……長く眠ることになりそうです。
そんな予知が私の頭をよぎりました……」
「そう」
レオナは心ここにあらず……といった様子。
「姫さん。……こいつ……マルスについて
詳しく話してくれねぇか？」
「この子の……彼の何について？」
「こいつはいったい何者なんだ？
どこから来た？
素性は？
額に浮かんだあの深紅の紋章は？
おれの考えから……結論から話すと……。
オメガルーラを契約できる紋章を持つ者は……。
こいつ……マルスで間違いないと思うぜ。
【アビスの紋章】……そうはっきりと聴こえたしな」
「えぇ……私もそうだと思うわ……」
「レオナ様……どうなされたのですか？
先ほどから元気がありませんね……」
「ちょっと、この子について考えていて……。
出逢った時のこの子と、さっきの彼について……」
レオナは俯いてしまう……。
「マァムが起きたら、ポップ君、メルル、マァムには
話しておくわ……この子についての話を……」
――――マルス編・序章・完――――
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
