竜水晶の欠片の異変 ページ3
〜ラーハルトside〜
━テラン・竜の神殿のある湖底━
オレはヒュンケル達を見送った後に、肺に空気を充分に吸って溜め込み、湖へと飛び込んだ。装備は一切外さずに、衣服も、護身用の鉄の槍も纏ったまま湖底へと潜っていく。
湖の水は澄んでいて、あの方の魂の力を思い出した。
『純真』
それが、あの方の魂の力。
真の勇者の心の在り方。
オレが世界で唯一仕える方の
動きの鈍る水中の中、体内が酸欠にならない内に急いで竜の神殿を目指して湖底を泳いで行く。
テランの聖域のためか、湖に魚等の水中生物は見当たらない。
この湖の澄んだ水が、自然の生物のために使われていないことに、若干ながら勿体無いと思わされる。
竜の神殿はディーノ様……ダイ様と、その父上、バラン様が再会なされた時のまま崩れた状態になっている。
「(特に変化はないか……ん？)」
竜の神殿にあった大きな宝玉……竜水晶の砕けた破片が、ダイ様の捜索を始めてから、今までになかった様相を呈していた。
「(……微かに光っている？)」
次の瞬間、水中にいるオレの体に、どこか覚えのある感覚が迸った。
３年前に失った懐かしい感覚に似たものが……。
「(これは……
亡きバラン様と、その一人息子ディーノ様……勇者・ダイ様……竜の騎士の御二人が持っておられた、竜の紋章の放つ特別な波動のような物をオレの感覚は捉えた。
「(ダイ様……！？まさか、近くに……！？)」
即座に湖底の周囲を見渡すが、残念ながら人影は見当たらなかった。視界に入るのは水に
「(水中にはいらっしゃらない……？ならば、陸か……！？)」
オレは大至急、陸に向かい泳いで浮上して行く。
装備している旅人の服に、湖の水分が吸収されたため、泳ぐスピードが若干遅くなってしまっている。
その負荷を全力で泳ぐことによりプラスマイナス・ゼロにするくらいに体を動かした。
「(始めての手がかりらしき出来事……！何かがあるに違いない！ヒュンケルに伝え、国を動かすように、ここの国王へと、あいつに提言させる……！)」
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
