私の覚醒 ページ12
「ぬあっ……！！」
破邪の剣から放った小さな熱線が
フュンフの胸部を焼く。
「効いた！？」
フュンフの戦闘服の胸部が焼かれ、
厚い胸板が露出する。
「今のは……シャハルの鏡のように、
呪文の効果を付与した武具か……。
だが、今の熱線は“ギラ”程度の威力。
ハハハッ!その程度で魔竜騎士は殺れねぇぞ？」
やっぱりダメか。どうしよう？
他に呪文系の攻撃手段は私にはない……。
「さてと……さっさと殺すために、
俺も本気を出してやるぜ。
【イビル・ドラゴニックオーラ】！！」
「何！？」
突如、フュンフの全身を
バイオレットのオーラが包む。
「ぐあっ！！」
高速移動と体術でフュンフを止めていた
ラーハルトさんが、バイオレットのオーラの
衝撃で吹き飛ばされる。
「ラーハルトさん！」
「イビル・ドラゴニックオーラ……だと？」
エイミさんの呪文により回復したヒュンケル様が
訝しげに呟いた。
「そこの女が回復呪文の使い手らしいな。
まずは、てめぇから殺すか」
「エイミ！オレの後ろにいろ！！」
「ヒュンケル……。でも、私は賢者。
攻撃呪文も使えるわ。
今、敵に通じる手段を持つのは私とAだけ」
どうすれば？
エイミさんでも、おそらくフュンフは倒せない。
このままじゃ、みんな殺される……。
私も、ヒュンケル様も、エイミさんも、
ラーハルトさんも。
せめて、敵の【物理攻撃完全無効】を失くせれば！
《力を使え……Aよ……》
！？
突然、私の頭に謎の声が響いた……。
「(……貴方は誰……？)」
《……お前を創りし者だ……》
「(私を“創った”！？)」
《守りたい者がいるのならば、
我が授けた力を使うのだ》
「(どうやって、使うのですか？)」
《守りたいという想いを強く持つのだ》
「(色々とよくわかりませんが……。
私はこの方々を守りたい……。
この命に代えても……！！)」
「俺の極大呪文でまとめて焼き尽くしてやるぜ！
【ベギラゴン】！！」
「あぁあぁ！！」
フュンフのベギラゴンが迫る中、
私の額は眩しく強く輝いた……。
「A！？」
ドオォオォン！！
ベギラゴンが激しく着弾した。
辺り一面には煙が立ち昇る。
「へっ！終わったぜ！
あとは、槍の魔族だけだな。
アバンの使徒の味方をした以上、殺すぜ」
「……まだ、終わってないわよ……」
煙の中、私は地面を踏みしめ立つ。
「！？紋章……！？」
煙の霧散後、敵の目には私の額の白銀の紋章が映った。
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
