私の剣 ページ11
「うぐっ……」
「ヒュンケル様！！」
私を敵の紋章閃から守った
ヒュンケル様が、私に向かい倒れ込んでくる。
背中には旅人の服に魔竜紋の痕がついている。
私はその体を上半身を用いて支えた。
「大丈夫ですか！？私のせいで……すみません……」
「A……。呪文は使えるか？」
「すみません……私は回復呪文を使えません」
「回復呪文じゃない……。
攻撃呪文だ」
「えっ……？」
疑問を顔に浮かべて、倒れ込み接近した顔を
見合わせて、私はヒュンケル様の言葉を聴く。
ヒュンケル様の荒い息づかいが、
私の耳もとで聴こえてくる。
すぐそばのヒュンケル様の整った顔と
紋章閃のダメージによる荒い息づかいで、
思わず私の心拍数が上がる……。
「敵は、自らの紋章の力を
【物理攻撃完全無効】
と情報を漏らした。
呪文ならば効くはずだ……！！」
「わかりました。でも……私は呪文は……。
けれど、呪文の代わりなら、手元にありますから、
それで闘います！！」
「ヒュンケル！！」
ラーハルトさんの治療を終えたエイミさんが
私とヒュンケル様に近付く。
「エイミさん。ヒュンケル様の治療を
よろしくお願いします」
「……わかったわ」
私はヒュンケル様の身をエイミさんに預けて、
右手で握った剣を構え直す。
「A、オレが援護する。
奴にダメージを与える手段があるならば、
オレが惹きつけてやるから、その隙を狙え」
回復したラーハルトさんが、私の左側に立つ。
「ラーハルトさん……。手段はあるのですが、
威力は……その……敵を倒せるほどでは」
「それでも構わん。それしかないなら、
それを実行するしかない」
「わかりました。一緒に闘いましょう！」
「それでは……行くぞ！！A！！」
ラーハルトさんは、フュンフに目掛けて
鉄の槍を持たずに、
素手で高速突進して行く……。
「俺の言葉、聴こえなかったのかよ？
てめぇじゃ俺に傷つけられねぇ」
右脚によるハイキックを、ラーハルトさんは
フュンフに放つ。
でも、やはり敵の体は微動だにしない。
ラーハルトさんは高速移動と体術により、
フュンフの意識を自身に向けて下さる。
「今、使える唯一の呪文の代わりの攻撃……」
私は剣を水平にしてフュンフをターゲットにする。
「魔を焦がして!【破邪の剣】！！」
剣の……私の【破邪の剣】の尖端から、
高温の熱線をフュンフを狙い放った……！！
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
