オラリオに帰るために…… ページ22
愛しているよ……って……
去り際に言うなんて……
……反則だよっ！！
フィン！！
あぁ〜〜〜〜〜〜〜！！
今すぐオラリオに帰りたい！！
黄昏の館へ！！
フィンの下へ！！
…………でも……………
邪天界を、統治者なしにはできないのよね。
……どうする、ウラノツクヨミ……？
《……気がついておったか……》
まぁね……
あたしは、あんただし。
あんたは、あたしだし。
邪天界の統治者はどうする？
やっぱり、あたしらがやるの？
それは正直、嫌なのよね……
《そのことなら……案がある……》
えっ？
ホント！？
《十束剣の形態変化を利用する……》
十束剣を？
《私に任せろ……十束剣……形態変化……》
＊＊＊＊＊
あたしの左手に握った十束剣が
人の形状に変化する。
《形態変化……ウラノツクヨミ……！！》
あたしの姿をした銀色の塊ができる。
あたしの左手から離れ……
《……心身分離……！！》
ドンッ！！
あたしの身体から光が塊に入って行った……
銀色の塊は、色を変えて……
色の着いたあたしの身体になる。
「全魔法を使った……
形態変化させた十束剣を
私の肉体として……
それに私の精神を入れた。
これで、お前と私は完全に分離できた。
私が邪天界の統治者になる。
お前は……
【ロキ･ファミリア】の団長の下に行け。
オラリオの……
下界の……
平安を、お前達で守れ！！」
あたしの目の前の私……
ウラノツクヨミがそう言った……
「うん！わかった！
……ありがとう！！
ウラノツクヨミ！！」
「では送るぞ……『次元･転移光陣』！！」
＊＊＊＊＊
もう１人の私、Aをオラリオへと
送った後……
「ウラノツクヨミ様！！」
私は振り向く。
「ウラノネサクと……
ウラノクラミツハか……」
これからは私がこの邪天界の統治者か……
私の目的は叶えられた。
もう１人の私……Aの手助けもあって……
いや……Aは、もう私ではない。
Aという１人の女だ……
【ロキ･ファミリア】の団長……
フィン･ディムナと
幸せにな……A……！！
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あすと(プロフ) - フィン好きさん» 読んでくださりコメントをして頂き、ありがとうございます！評価してくださり嬉しいです！フィン落ちの作品、書けたら書きたいですね。難題ですが(笑) (2020年1月28日 16時) (
レス) id: 3b9b11870b (このIDを非表示/違反報告)
フィン好き - とても素敵な作品でした！フィン団長が大好きすぎて読ませてもらったのですが、キャラを崩さずずっとかっこいいままで終始彼の言葉にニヤニヤしちゃいました笑 良かったらまたフィン落ちの作品描いてほしいです！！ありがとうございました！ (2020年1月28日 16時) (レス) id: 3592de4464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2019年11月20日 7時
