ふたりのスキル ページ13
「フィ……フィン！？
どうしてここへ……？」
背中にロングスピアを回して
魔法を防ぎ、
顔はあたしの方を向けている……
突然、閃光と共に現れたフィン。
「どうやってここに来たかは分からない。
久々に眠れたと思ったら、
こんなことが起きたんだよ。A。
僕には無理だけど、君なら分かるかもね」
！！
あたしは、自分のスキル
ステイタス･リード(強制開錠)を使い
フィンのステイタスを暴く。
「あっ……あれ……？」
あたしの眼に映ったのは……
『フィン･ディムナ』という名前と、
『ラソ･アモル《情愛の絆》』
というスキルだけが映った……
フィンのステイタスは以前、
見たことがあるけど……
『ラソ･アモル《情愛の絆》』
なんてスキルはスロットになかった。
あたしは、突如、背中に違和感が
走ったため『セルフ･リード《自己開錠》』
を、行った。
すると……『オート･ファルナ《自動恩恵》』
が、
『ラソ･アモル《情愛の絆》』
に変化していた。
これって……もしかして……
あたしとフィンが
互いに強く想いあったため、
あたしらを引き合わせたのかな……？
でも、
フィンのステイタスが見えないのはなんで？
「A。何か分かったかい？」
「あ……あたしと……フィンのスキルスロットに
同じスキルが発動してる……」
「へえ……ちなみになんてスキルだい？」
あたしは顔を紅潮させて答えた。
「ラ……ラ……『ラソ･アモル』《情愛の絆》」
あたしとフィンは互いの顔を見つめあい
同じように赤面した……
「それ以外のステイタスは？」
フィンは冷静に確認してくる、
「表示されない。名前と、このスキルだけ」
「なるほど……この体の感覚……
……おそらく、僕のこの体は……
『思念体』だ。
君の危機に『ラソ･アモル』が発動して、
表の世界から、僕の精神だけ、いや……
僕の『思念体』が
ここに召喚されたんだろう。
まぁ、スキルのことは置いておこう……
あの黒髪の僕の顔をした男を倒せば、
いいようだね。
君は少し休んでいるんだ。
僕が回復の時間を稼ぐ」
フィンは右手にロングスピアを持ち、
ウラノイザナギに向かって行った。
「だ……ダメだよ！！フィン！！
ウラノイザナギを殺したら……！！」
あたしの言葉が届く前に
フィンのロングスピアが
ウラノイザナギの頬をかすった。
「対存在ごときが……！！図に乗るな！！」
ウラノイザナギは天ノムラ雲剣で、
フィンの心臓めがけて突きを放った……
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あすと(プロフ) - フィン好きさん» 読んでくださりコメントをして頂き、ありがとうございます！評価してくださり嬉しいです！フィン落ちの作品、書けたら書きたいですね。難題ですが(笑) (2020年1月28日 16時) (
レス) id: 3b9b11870b (このIDを非表示/違反報告)
フィン好き - とても素敵な作品でした！フィン団長が大好きすぎて読ませてもらったのですが、キャラを崩さずずっとかっこいいままで終始彼の言葉にニヤニヤしちゃいました笑 良かったらまたフィン落ちの作品描いてほしいです！！ありがとうございました！ (2020年1月28日 16時) (レス) id: 3592de4464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2019年11月20日 7時
