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彼女のいないロキ・ファミリア ページ1

ー少数精鋭
ダンジョン探索帰還後ー

〜【ロキ・ファミリア】
 本拠・黄昏の館〜中庭〜

ー昼間ー

「オイッ!!
レフィーヤ。
あの女、どうしたんだ!?
どこにも見かけねぇし……
どこにも匂いがしねぇ……」

凶狼(ヴァナルガンド)の2つ名を持つ
長身イケメンのツンデレ人狼(ウェアウルフ)。
冒険者としての等級は……
第一級冒険者の……

『ベート・ローガ』

は、突如、【ロキ・ファミリア】から
姿を消したAを捜していた。

「えっ……!?
あ……あの女……とは、
ど……ど……どなたでしょうか?」

レフィーヤは斜め上に視線を泳がせて
ベートとは目を合わせない……

「今、お前の頭に浮かんでいる女だよ!!
どこにいる?知っているなら教えろ!!」

「えぇ〜〜……その女性は……そのぉ〜〜……
あっ!!休みをもらって故郷に帰省を!!」

「『あっ!!』ってなんだよ!?
明らかに、言い訳を思いついた!!って
『あっ!!』
じゃねぇか!!隠してんじゃねぇぞ!!」

(ふえぇえぇ〜〜!!
アイズしゃあ〜ん!!
助けてください〜〜!!)

レフィーヤが脳内でアイズに助けを求めたが……アイズはいまいち集中できない素振りを、
中庭のレフィーヤから離れた場所で、
繰り返していた……

「バカ狼!!レフィーヤをいじめるな!!」

アマゾネスのヒリュテ姉妹の妹……
『ティオナ』がベートからレフィーヤを救う。
「……多分……ホントに故郷に行ってるよ……」

アイズがベート達に近寄り、そう答えた。

「"故郷"だぁ?」

ベートは怪訝な顔をする。

「そんなこともわからないの?バカ狼!?」

「お前は分かるのかよ!バカゾネス!!」

「誰がバカだ!!バカ狼!!」

「んだと、こらぁ!!」

ベートとティオナのいつもの喧嘩が始まり……

ベートの本来の目的は
その日は果たせなかった……


*****


【ロキ・ファミリア】団長
『フィン・ディムナ』は
中庭を見下ろしながら、考えていた。

"故郷"ね……
僕はそれで正解だと思うな。
Aは、出生地……『邪天界』へと帰った。

でも……

僕は信じている。
必ずAが【ロキ・ファミリア】に
帰って来ることを。

それに……『約束』したんだ……

いつまでも待っているって。

Aも、『約束』を守ってくれるはず……



だから__



__僕は待っている__


__Aが帰って来るのを、ずっと……

あたしとウラノツクヨミ→



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あすと(プロフ) - フィン好きさん» 読んでくださりコメントをして頂き、ありがとうございます!評価してくださり嬉しいです!フィン落ちの作品、書けたら書きたいですね。難題ですが(笑) (2020年1月28日 16時) (レス) id: 3b9b11870b (このIDを非表示/違反報告)
フィン好き - とても素敵な作品でした!フィン団長が大好きすぎて読ませてもらったのですが、キャラを崩さずずっとかっこいいままで終始彼の言葉にニヤニヤしちゃいました笑 良かったらまたフィン落ちの作品描いてほしいです!!ありがとうございました! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 3592de4464 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすと | 作成日時:2019年11月20日 7時

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