【ダンまち外伝】の二次創作。２ ダンジョンに団長を求めるのは間違っているだろうか ２

強くなりたい ページ8

だが━━

「風よ」

ザッ！！

デスペレートを地面に突き刺し

ゴウ！！！

剣先を起点にアイズの中心から
激風が外側に渦を巻きながら爆粉の流れを変える。

三秒

ドドドドドド！！！！！！

成虫型の前方で多数の爆発が起きる。

「爆発まで三秒」

【冒険者は情報収集を怠らない

爆粉を見ること三度

アイズにとって対処法を見出だすには十分な数

＊回避困難な爆粉

＊防御不能な腐食液

＊武器破壊の体液

冒険者にとって脅威となるいずれの能力も

もはやアイズには通じない

[ロキ・ファミリア]団長

フィン・ディムナは見抜いていた

未知のモンスター

その唯一の天敵こそ

〈剣姫〉アイズ・ヴァレンシュタイン……だと！！】

＊＊＊＊＊

パアアアン！！

アイズの視界と聴覚に、その信号と、その音を捉えた。

ビッ！！

アイズは待ち望んだ状況にすかさず反応した。

(撤退完了の信号

目標撃破の許可！

爆煙を利用し

接近！！)

アイズのデスペレートは
モンスターの右半身の数ヶ所のヒレを切断。
それによりモンスターは体勢を大きく崩す。

(強くなりたい

大事な人達を守れるように

二度と失くさないために

そして……悲願のために)

ダダダダダダ！！！！！

アイズは後方へ連続バク宙で標的と距離を取る。

(私はどこまでだって強くなる)

アイズは縦に長く隆起している岩石の表面に

両足をかけて、膝を折り曲げ、構える。

そして……《風》エアリエル……

最大出力!!!

＊＊＊＊＊

【《アイズたんっ
強くなりたいならいい事教えたる！
必殺技の名前を唱えれば威力が上がるんやでー！？》】

＊＊＊＊＊

「リル・ラファーガ」

岩石を勢いよく蹴り、
モンスターに向けて
地面と水平に翔ぶアイズ

刹那━━

１００メートル以上も離れた相手に対し
一瞬の躊躇(ちゅうちょ)もなく
全力防御態勢をとるモンスター……

この神がかった反応はまさに怪物(モンスター)の
本能のなせるわざ━━━が

閃光は止められない

アイズはモンスターの顔面周辺と首のほとんどを
閃光の突進突き
"リル・ラファーガ"
で貫き吹き飛ばす！！！！！

モンスターの、その巨体が地面に倒れ……

ブクッ……

ズム!!

モンスターは、破裂して大量の腐食液を

超広範囲に爆発させ撒き散らした！！！！！！！！！


「アイズ!?」

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