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二人の距離 ページ48

〜ダンジョン5階層〜
正方形ルーム

あたしとベルは
見晴らしの良いルームの壁を背にし
床に腰を降ろした。

「流石、第二級冒険者ですね!
Aさんの動き……勉強になります!」
隣に座るベルが語りかけてくる。
「そ……そう……?」
照れる!!褒められるのは、ホントに苦手……
どういう顔したらいいか分からないから……
あたしは、腰の右側のウェストポーチを開く。
「このハンドタオル使って、手を拭いて」
ベルは不思議そうにしてハンドタオルを
受け取ってくれる。
「はい!これ、休憩用の……おにぎり!!」
清潔な布でくるんでおいた食糧……
朝、起きてから出発前にホームのキッチンで
握ってきた……少し丸めのおにぎりをベルに差し出した。
「えっ!?これ、貰っていいんですか?」
ベルは驚いて、おにぎりに目をやる。
「うん。遠慮せず食べて
……美味しいかは分からないけど……」
「あ……ありがとうございます!!
いただきます!!」
笑顔でほおばってくれるベル……
なんだろう……?何か不思議な気持ちになる……
「Aさん!!
このおにぎり、スゴい美味しいです!!」
「そ……それは良かったわ……」
うぅっ……
こういう時に女子はリアクションをどうするものなの?
「……じゃあ、あたしも食べよ」
うん……!!我ながら……これは成功したおにぎりだわ!!

*****

二人でおにぎりを食べ終わり
軽く食休みをとる。
「……そういえば、この階層だったわね……」
「何がですか?」
ベルは分かっていない表情を向けてくる。
「……あんたに唇を奪われた場所……よ……」
「あっ!!?そ……そうですね……」
アイズさんに助けてもらった場所だなぁ……
「何か言った?」
「い……いえ、なんでも……ないです!!」

………………

二人の間に沈黙が漂う……

なんだろう……胸が熱くなってくる……
「……ねえ」
「はい?」
「もう1度……してみる?」
「えっ……えええぇえぇ!!」
ベルが慌て始める。
「今度は、アクシデントじゃなくて……」
「ちょっ……Aさん!?」
ベルの片手を掴み、顔を近づけていく……
「ほ……本気ですか?」
「……黙って……目をつぶって?」
「それは、男のセリフじゃ!?」

……二人の唇の距離が近づいていく……

大切な人→←ベルとのダンジョン修業探索



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設定タグ:フィン・ディムナ , ベル・クラネル , ダンまち   
作品ジャンル:ファンタジー
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ミリア - トランクスと悟天が大人だったり、子供だったりしてもいいよ。楽しみに待っていますね。 (2019年2月24日 15時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - どれ位で出来るんですか? (2019年2月24日 15時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - そうです! (2019年2月24日 15時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - ノートの性格は優しくて真面目で元気いっぱいな性格です。相手のキャラは誰でも良いんです。恋愛短編集ですから。よろしいですか? (2019年2月24日 15時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - ドラゴンボールヒーローズってゲームのです。 (2019年2月24日 15時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすと | 作成日時:2019年2月21日 1時

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