【※ネタバレ含む】【ダンまち外伝】の二次創作。１ダンジョンに団長を求めるのは間違っているだろうか１

共鳴の欠点 ページ38

「レゾナンス……
アイズ・ヴァレンシュタイン！」

Aの周囲に
スカイブルー色の淡い光が発光する。

《ステイタス・レゾナンス》
Aの所持するスキル。
自分のステイタスを、他者のステイタスと
同一化することができるスキル。

……ただし、欠点がいくつかある。

A本人は知っているが……
アイズも、団長のフィンにも知られていない欠点。

それは、共鳴させる……同一化できるのは
ステイタスの身体能力の部分であり、
対象者の、スキル、発展アビリティ、魔法などは、
使うことができない。
そして、ステイタス・レゾナンスを使うと、
あるリスクも発生する。


フィンが、新種との闘いに、
Aの能力が最適だと言ったのは……
おそらく、アイズの能力の全てを
Aが使えると考えていたから。


「(アイズのステイタスを共鳴完了……
でも……このままじゃ、あたしは新種と闘えない。
腐食液を無効化する方法がない……
あたしの刀……十束剣(とつかのつるぎ)は、
不壊属性(デュランダル)が
備わっているから武器破壊はされない。
アイズは、フィンの短剣に、
魔法のエアリエルを纏わせ闘うはず……
エアリエル……風……
アイズが風なら……あたしは……
あたしの魔法は……)」

Aは、まぶたを閉じる。

すぅっと軽く呼吸を整える……

それから超短文詠唱を行った……


「駆けろ……鳴神(なるかみ)……！！

……ケラヴノス！！」

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