【※ネタバレ含む】【ダンまち外伝】の二次創作。１ダンジョンに団長を求めるのは間違っているだろうか１

期待 ページ23

「わっ私ですか！？
リヴェリア様じゃなく」
意外なパーティの結成に
戸惑うレフィーヤ。

「私はキャンプの防衛にまわる。
レフィーヤ、
お前はいずれ私の跡を継ぐのだ。
代わりに入れ」

「で……ですが……」
不安感を拭えないレフィーヤは
リヴェリアに自信のない表情をみせる。

「私は団長と〜〜っ」
「ダメー」

フィンと一緒のパーティを熱望し
加わろうとするティオネを
妹のティオナが羽交い締めにして動きを止める。

「……『カドモスの泉』は
その名の通り強竜(カドモス)が根城にしている。
その強さは階層主級(ボスクラス)を除いて
現在発見されてるモンスター最強だ」

(ええぇ！！？そ……そんなクエストにあたしを……
……新人のあたしを行かせるの！？
……フィンって……見た目に反して……ドS！？ )

そんなAの気持ちを置き去りに
フィンは言葉を繋げる。

「それでも君達なら
無事やり通せると信じてるよ」

「「「「はい！！」」」」

「はぁ〜い……」

A以外のパーティメンバーは
しっかりと返事をするが……
Aだけはくたびれたような返事をする。

「特にA。
君には期待している。
正直、このクエストに参加させるか悩んだが……
早く様々な経験を積ませたい。
そして、ティオネとティオナのような
コンビネーションを、
アイズと君とでもできるように……とも思うからだ。

新人の君には荷が重いだろうが……
頼れる先輩が4人もいる。
困った時には遠慮せずに頼るんだ。
いいね？」

フィンは真剣なまなざしをAの瞳に向ける。

かあぁあぁあぁ〜〜〜っと
勢いよく顔が真っ赤に染まるA。
自身に向けられた"期待"という言葉に
嬉しさを感じずにはいられなかった。
そしてコバルトの瞳と見つめ合うことで
顔面の血流を爆発的に促進させてしまう。

「わっ……わかったわよ……が……がんばる……」

「うん。頼むよ、A」

(……名前を呼ばれただけなのに……

……なんか照れるわね……

期待……期待かぁ〜……フフッ……嬉しいな♪)

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