【※ネタバレ含む】【ダンまち外伝】の二次創作。１ダンジョンに団長を求めるのは間違っているだろうか１

失敗……？ ページ3

「…フィン……
これ、持ってきたよ」

「ありがとう。
助かるよ、アイズ」

フィン？
アイズ？
わからない…この二人が冒険者で
ロキ・ファミリアの人達と言うのは訊いた。
でも、ロキ・ファミリア自体
そもそも、何なのかさえもわからない…
…冒険者が集う集団…？

「さてと…じゃあ、始めようか？
上の着衣を脱いで背中を出して」

「はあぁあぁ！！？
あんた何言って…言ってんのよ！？
お…男の…前で…そ…そんな格好できない！！」

フィンから即座に距離をとり
壁際で、身体を両腕で包む。

「大丈夫だよ。僕は部屋から退室するから」

「……私が代わりにやるから……よろしく？」

頭を軽く左に傾げたアイズが私に言う。

「できたら、ロキに頼みたかったんだけど
仕方なくね。
アイズ、手順は覚えてるかい？
面倒かもしれないが、頼むよ」

そう言って本を右手に携えて退室したフィン。

「じゃあ……始めよう？
服を脱いだらベッドに俯せになって」

私は指示されるがままに行動する。
……こんな格好で……何する気かしら……

恩恵(ファルナ)とかステイタスとか…
さっぱり分からない。

でも、これを受けないとどうしようもない。
私は、名前さえ記憶がないのだから……


ポトッと背中に水滴が落ちる感覚を覚えた。

……？無言……？

アイズっていう娘は
時が止まっているかのような
沈黙を醸し出した。

「おかしいな……？失敗……？
ステイタス・シーフは高価なのに……
リヴェリアに怒られる……
どうしよう……」

失敗……！！？
えっ……ちょっと待って……私の素性は？
今後は……！！！？

「少し待っていて……」

アイズは部屋から出ていき
フィンに事情を説明しているよう……

「もう、服を着てくれていいよ。
着たら声をかけて」

部屋のドアの向こうからフィンの声が
聞こえてきた。

「アイズ。ロキを連れて来てくれ」

「……うん」

所属は……→←小柄な美少年＿＿？

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