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心配性過ぎなあなたは…… ページ11

「……心配だな」
「そうだね……」
本営のテントから出ていく
アイズとAの背中を見ながら
リヴェリアとフィンは言葉をこぼす。
「強くなるのはいいことだよ。
アイズにとっても僕ら[ロキ・ファミリア]
にとっても……そして……彼女……Aにも」
「だがアイズはひた向き過ぎる。
強さを求めるあまり
誰にもついて行かれない場所に
独りで行ってしまいかねん……」
二人に数秒、沈黙が続いた。
「……いや、今までならそうだろうね。
でも今は、Aがいる。
彼女だけはアイズについていける。
きっと、もっといい仲間になれる。
Aとアイズの交流……そして成長が
僕は楽しみだよ」
団長フィン・ディムナはファミリアの将来を
見据えてそう言う。
「そう……かもしれないな」
「お前ら心配性だのー。
ふけとるのー。見た目若いのに」
ガレス・ランドロックは、なかば呆れながら
フィンとリヴェリアを見て
素直な感想をもらす。

*****

《窮屈かい?今の立場は》

見抜かれてる……

わかってる
ここはダンジョン
私の一番はみんなを……仲間を守ること
ムチャをしてはいけない……
……わかってる……のに

止まることができない

どこまでも

私は強くなりたい


「深刻な顔をして何を思ってんの?アイズ?」
横に並んでいるAは先輩のアイズに
軽く話しかける。

「……別に……何でもない……」
本音は言わないアイズ……だが……
「まぁ、きっと……もっと強くなりたいとか
そんなとこでしょ?アイズ先輩は」
「!?……っ!?」
Aに図星をつかれて一瞬戸惑うアイズ。
「今回が、私の初陣だけどさ……
この階層まで、
あれだけアイズの後を追っていれば
アイズが必死で強くなろうとしてるの
イヤでもわかるよ」
「……」
「それでも……命令はやっぱ従っとくべきだよ。
アイツに言われたからだけでなく……
私もそう思う。
だってアイズがやられたら
私もやられちゃうから(笑)」
懐に無遠慮で入ってくる後輩、A。
しかし、嫌な感じはしないアイズ。
彼女_『剣姫』を理解してくれる数少ない人が
また一人増えたのだから。
「あまり肩肘はらないで
強さを求めるといいと……私は思うよ」
「……ありがとう……A……」
「ど……どう……い……いたしまして……」
アイズのわずかな微笑に
またしても照れてしまうAだった。

レフィーヤ・ウィリディス→←お説教



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あすと(プロフ) - あづきさん» お○ち○り、は、おもちかえり。つ○ぺた、は、つるぺた。エ○は、えろ。寝○み、は、ねこみ。襲○たら、は、おそうたら、です。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - あづきさん» すみません。○の部分を書いたら規制がかかり、書けなかったので、○になりました。○の中身は、ほとんど下世話な言葉です。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あづき - ○の部分でなにを言っているかわかりません。ですが物語はおもしろかったです。 (2019年7月3日 21時) (レス) id: ad71e4aae4 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます。嬉しいです!! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - ストーリーの描写が素敵です!更新楽しみにしています!! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 37ccf3e8b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすと | 作成日時:2018年3月20日 3時

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