今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:3,662 hit
小|中|大
頼りない、のか? ページ9
この書類になんの意味があるのかわからんが、とりあえず書いてみる。
……………、ヘ?
『アッ、』
僕の考えを見透かしているように、先生が笑った。
これって、たぶん。
『先生、書類、なくしたんですか?』
そう、僕が神戸にいた頃に書いた、いわゆる、
「入学前保健手続き書類」
アレルギーの有無やらなんやらの、大切な情報が書かれた書類だ。
笹「や、なくしてはない。コーヒーこぼしただけ。」
『じゃ、読めんじゃないですか。』
先生の話によると、この学年で一番の問題児(になる予感がする)の書類を汚すと、後々トラブルを起こしたときに、バレやすいのだそうだ。(コーヒーをこぼしたことが)
ソンナコトシラナイヨ、と思いながらちゃんと書類を書いた僕は、偉い。
先ほど、「優しい」と思ったのは、「頼りない」の間違いだったのか。
そんなことを考えながら。
結局、僕は入学式が始まってもしばらく、書類を書かせられることになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ロケットエンピツ | 作成日時:2022年9月5日 20時