マイペースな梶原くん (ページ6)

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だいじなはなしページ6

僕がたべっこを食べ終わったところを見計らって、マネージャーさんが話し始めた。
マ「Aくん、今日はね、大事な話をしにきたんだ。」
なんだろう?
マ「これから界人くんと住むにあたって、いろいろ話さないといけないことがあるんだよ。」
『えと、たとえば?』
マ「うーん、何かあったときにどうするか、とか?」
僕は時々、ぼーっとしすぎて危ない時がある。
『無防備すぎて、猫に引っかかれたり?』
石「なんか、規模が小さい。」
マ「とにかく、できるだけ誰かと一緒の方がいいんだよね?」
『うーん、誰かとずっと一緒にいるとしんどくなるときもあるから、僕のことを知っている人が、近くにいるだけで大丈夫。』
石「そういう環境ってさ、どうやってつくんだろ?」

結局悩んでも答えが出なかったので、次の話題にはいった。
石「うーん、話変わるけどさ、Aに鍵持たせるの心配だな。」
『ヘ?僕、鍵もつの?』
マ「あー、ものなくしやすいって言ってましたもんね……。」
石「万が一、落としたら、危ないよな。」
マ「かと言って、鍵ないと、夜遅くまで家入れないし……」
石「いっそ、夜の仕事を断る?」
マ「いや、それはちょっと無理があると……」
『もう、いっそのこと、スタジオ入って待てればいいのにね。』
石、マ「それだ!!!」
『えっ、冗談のつもりだったんだけど。』
石「それなら、ずっとAを見守ってもらえるしね!」
マ「ちょっと、事務所に確認とってみます!」
『まじか。』

そうして、界人が仕事をしている間、僕はスタジオにいることになったのだった。