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第3理科準備室 ページ33
第3理科室に行くすがら、結城先生を眺める。
紺のジャージに白衣、長めの髪はうなじのあたりで結んである。
結城先生ってそういえば、理科の先生だっけ?
『先生って専門、何ですか?』
結「え?物理、量子学だよ。梶原は?」
『地質学です。』
結「へー、そうなんだ。地学か。」
そんな会話をしてると、第3理科室に着いた。
先生が第3理科室の扉を開ける。
思ったよりすすけていなくて驚いた。
『第3って、今は使われてないんですよね。』
結「あぁ、俺が入りびたってるから割ときれいだと思うけど。専門が専門だから、あんま実験道具は揃ってないよ。」
『十分だと思いますよ。』
そ、と答えられて、先生のあとについていく。
先生が足を止めたのは、準備室だった。
結「こん中にはいってるから。」
と先生が鍵を開ける。
『すげぇ!』
中にあったのは、ノートの山だった。
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作者名：ロケットエンピツ | 作成日時：2022年9月5日 20時
