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学校の秘密 ページ25

こうして思い返してみると、保健室の思い出が多いように感じるが決してそういうわけではない。
しっかり学校で授業を受けている。
休み時間は、大体学校に行くときに拾った石をながめている。

そう、笹塚先生には皮肉のつもりでいったが、急に眉をひそめだした。
今は朝のホームルームが始まる前。
あれから僕は毎日律儀に保健室に行っている。
笹「Aくんさ、友達いないの?」
『いないよ。』
笹「じゃ、気になる人とかいないの?」
『んー、特に………あー、望月くんとか。』
笹「望月くんって、望月桃也くん?」
『そうですけど。』
そう答えるとまた先生が眉をひそめて、「時代だなぁ」とかと言っている。
『なんですか?』
笹「望月くんって高1でしょ。先輩をくんよびするのは時代が進んだなと思って。」
やけに爺臭いのは置いといて、先輩ってどういうことだ?

先生の話だとこうだ。
この学校は少人数での授業を大切にしてある。
しかし、科学の名を使っている通り、科学に重きをおいているのも事実。
科学は色々な人と議論することが重要らしい。
そういうことで、高校生と中学生がホームルームと理科だけ同じ空間で授業を受ける、ということだ。

そうか、だからクラスの半分ずつでものすごく体格差があったのか。
『今度から、気をつけよう……。』

そう固く誓ったときに、保健室の扉がガラガラと開いた。

なんとやら、→←ふたたび、たべっこ



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作者名:ロケットエンピツ | 作成日時:2022年9月5日 20時

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