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昔の話。 ページ19
基本的に両親は僕のことを知っていて、好きにさしてくれた。
いわゆる放任主義。
例えば、少しくらい体調が悪くても過度に心配はしない。むりやり学校を休ませたりしない。
だから、少しくらい熱があっても普通だと思っている。風邪じゃないし。
でも、小学校の先生はそういうふうに思わなかったらしい。
すぐに心配されるし、熱があれば37℃台でも保健室に連れて行く。
別に、しんどくもないのに。
毎日のように保健室に連れられてきた僕を、保健室の先生はあまり良く思わなかったらしい。
その時の保健室の先生は優しそうな女の先生で、みんなにいつも笑いかけていて。
みんなもその先生を慕っていた。
が、僕には困ったような笑顔でいつも
「学校に来なくてもいいのに。」
と言ってきた。
もちろんそれは、「しんどいのだったら無理して学校に来る必要はない。」という意味だろうが。
だが先生が、僕が毎日保健室に来ることを嫌がっている、と少なからず思っているのは幼い僕にも分かっていた。
毎日毎日、行きたくもない保健室に行って嫌がられて。そして、早退。
そんな日々が続いた。
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作者名:ロケットエンピツ | 作成日時:2022年9月5日 20時