17ans１ ページ5
.
もしも末っ子が女子だったら
これは酷い
「じゅーん！起きろー！」
朝の日課のひとつ。
末っ子の目覚まし役になること。
「んー…うぅ…」
そして、彼女は頗る寝起きが悪い。
料理洗濯家事一通りをこなせるしっかり者だが、朝食作りだけは早い段階で諦めたらしい。
「おーい！遅刻するぞー」
「うー…」
「潤？大丈夫か？」
なかなか部屋から出てこないのはいつも通りだけれど、今日は何だか様子が違う気がする。
何だ？唸ってる？
「潤！調子悪いのか！？」
「しょおにぃ勝手に入ってくんなー…」
「あ、すまんすまん」
いつまでも子ども扱いが抜けずに、ついつい年頃のおじょーさまだってことを忘れて、よく怒られる。
今もノックもせずに勝手にドアを開けたら、ベッドにうつ伏せのまま顔も上げずに文句を言われてしまった。
「じゃなくて、どうした？大丈夫か？」
「…いつものことだから、気にしないでー」
「あ、生理か？」
「しょおにぃの馬鹿っ！！サイテー！」
「いでっ」
理由に見当がついて普通に聞いたつもりが、まさかの枕が顔面にヒット。
思わず間抜けな声が漏れる。
「しょーにーサイテー」
「おい」
「何やってんすか。遅刻しますよ」
そこへいつの間にやら階段を登ってきていた和が、気の所為だろうか、こちらに冷たい視線を寄越しながら立っていた。
「潤？大丈夫？薬持ってこようか？」
「ありがと、かずにぃ…」
「ん。持ってくるから待ってな」
「何その扱いの差」
「しょーにぃはデリカシーがないんだよ」
「デリカシーのない男は嫌われますよ」
2人の視線と言葉がチクチク刺さる。
女心は難しい。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちこ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！リアル設定…他よりもさらに残念クオリティで申し訳ありません(´o｀；ゆるーくお付き合いいだだけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2020年10月14日 10時) (
レス) id: fdcdcf1450 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます☆リアル設定の話好きなのでリアル設定の話もあって嬉しいです☆これからも楽しみにしてます(^-^) (2020年10月13日 22時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はちこ | 作成日時：2020年8月3日 18時
