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雨でグラウンドが使えず、簡単な筋トレとミーティングのみで部活が終わり、四郎は慌てて帰り支度をすると、チームメイトへの挨拶もそこそこに急いで家を目指す。
何だか、嫌な予感がする…
朝から何となく感じていたモヤモヤは、日中五郎にあからさまに避けられたことでますます増していき、そして帰宅する今となっては不安といった形で、その姿は大きくなるばかりだ。
多少は勘が鋭いところはあるかもしれないが、予知能力があるわけもなく、具体的に何がと言われると困るのだが。
ただ、こと双子の弟に関しては、昔からこの“何となく”で相手のピンチを察知したり、相手の感情が伝わってくるといったことが多々あった。
しかし今回ばかりは、それが勘違いであることを祈りながら、雨の中をひた走る。
(いつも通り、「おかえり」って迎えてくれますように…！)
「ごろくん、ただいっ！！？」
勢いよく開けたドアの先、靴も履いたまま床に横たわる五郎の姿。
一瞬訳が分からず、何が起きているのか理解出来ずにいた四郎だったが、側に転がった吸入器と、五郎の紫色に変色した唇を視界にとらえると慌てて上半身を抱き上げ、叫ぶように大声で名前を呼ぶ。
「ごろくんっ！ごろくんっ！しっかりしてっ！！ごろくんっっ！！」
そこからは、もう無我夢中だった。ほとんど息をしていないことに気が付くと頭が真っ白になりかける。
それでも、辛うじて救急車を呼ぶことを思い出し、震える手を必死に宥めながら電話をかけた。
何を言ったのかは覚えていない。
ただただ弟を助けて欲しいと、そればかりを訴えていた気がする。
気が付いた時には、一郎とともに病院の処置室の前に呆然と座り込んでいた。
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にひひ - とっても面白かったです！ありがとうございました。 (2020年8月1日 7時) (
レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - にひひさん» お待たせして、申し訳ありません。ご希望に添えたかどうか不安ですが…リクエストありがとうございました。 (2020年7月31日 18時) (レス) id: fdcdcf1450 (このIDを非表示/違反報告)
にひひ - リクエストです。雨の日に発作が起き家の治療でも治らず病院へ発作が収まり家に帰るとまた発作がというお話をお願い致します。発作はどっちも大きいものでお願いします (2020年7月24日 17時) (レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - にひひさん» ご期待に添えるものが書けるかどうか分かりませんが、それでもよろしければリクエストお受け出来ます。 (2020年7月23日 21時) (レス) id: fdcdcf1450 (このIDを非表示/違反報告)
にひひ - リクエストいいですか？ (2020年7月23日 15時) (レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちこ | 作成日時：2020年4月23日 20時
