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「あれ！？また出ちゃった！？」
「はい。吸入はしましたが、改善はしていません。SpO2、89です」
「急いで酸素入れよう！5mlでお願ーい。ラインとれたー？」
「五郎くーん、マスクつけるよー」
「薬入れるからねー」
運び込まれた五郎の様子を見て、俄かに慌しくなる処置室。
数時間前に「お大事に〜」なんて言いながら別れた五郎が、またこんな状態で戻ってきたことに、今日当直だった先輩も驚いている。
「泊まりの支度は持ってるか？」
「はい」
「じゃあ、書類書いて待っててな」
「お願いします」
近くにいたナースから書類を受け取り、一郎に入院になる旨を伝える。
「仕方ないよね…」
ぽつりと零れた言葉が、静かな廊下にやけに響いた。
「今回は大変だったねぇ」
「本当だよ。ごろう、しんどかったな」
翌日、病室に兄弟が揃う。
相変わらず四郎は五郎の隣を陣取り、繋いだ手を離す気配はない。
握る手の強さからは未だ少しの不安が滲んでいるが、それでも２人の表情は柔らかい。
大きな発作が続いたことで、やはり身体への負担が大きかったようで入院は免れなかったが、今回は幸い短く済むだろうと言われ、全員で胸を撫で下ろしたところだ。
「早く帰ってゲームの続きしましょ」
「そだね」
長かった雨ももう止みそうだ。
五郎に太陽のような笑顔が戻るのも、もうすぐ。
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にひひ - とっても面白かったです！ありがとうございました。 (2020年8月1日 7時) (
レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - にひひさん» お待たせして、申し訳ありません。ご希望に添えたかどうか不安ですが…リクエストありがとうございました。 (2020年7月31日 18時) (レス) id: fdcdcf1450 (このIDを非表示/違反報告)
にひひ - リクエストです。雨の日に発作が起き家の治療でも治らず病院へ発作が収まり家に帰るとまた発作がというお話をお願い致します。発作はどっちも大きいものでお願いします (2020年7月24日 17時) (レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - にひひさん» ご期待に添えるものが書けるかどうか分かりませんが、それでもよろしければリクエストお受け出来ます。 (2020年7月23日 21時) (レス) id: fdcdcf1450 (このIDを非表示/違反報告)
にひひ - リクエストいいですか？ (2020年7月23日 15時) (レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちこ | 作成日時：2020年4月23日 20時
