【刀剣乱舞】神楽の真意【原神】 (ページ7)

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陽「……本当は怖い、少し……しちびりそう。……でも、彼ら(刀剣男士)を傷つける、そんなものは要らない。だから、早く、早く彼らにある、前の審神者(ゴミ)をこの世と刀剣男士の中から切り捨てたいしそんな審神者(カス)を二度と審神者と言う職業につかせない様にしたいしなんならもっと霊力欲しかったし母家まで綺麗にしたいしもうしたい事がたくさんあるのに何もできないしなんでこんなに出来ないんだろうなんて思ったりしているけどそれを彼らに言ったら媚び売って前の審神者と同じ様だと思われるだろうから──」

『こんのすけよ、空が綺麗じゃの』

こんのすけ「本当ですね！こんな美しい夕焼けは久しぶりに見ました！」

陽の情報量の多い早口言葉にAとこんのすけは遠い目をして空を見る。いくら一週間一緒に居ようとも知らないものは知らない。

ツッコミを入れるのを諦め、見違えるほど綺麗になった空を眺めていた。

陽が話し終える頃にはオレンジ色に輝く夕陽は夜に染まり、藍色の空の中で唯一光る三日月が出始めている頃だった。その間、ずっと前審神者に対するドギツイ言葉の文句を言っていた陽。

ようやく終わると思い、こんのすけと陽の方を見るがキマりにキマッたその目を見た瞬間、こんのすけは流れる様に気絶した。

陽「──だから私は彼らの元に行って彼らの中にあるきったねぇゴミを切り捨てたい……聞いてる？こんのすけ、A」

『聞いおるからそのガンギマった顔をやめい、こやつが気絶しておる』

陽「愛故」

『童、それを言えば通用すると思うでない』

先程までのお淑やかさは何処へ行ってしまったのか、ガンギマった顔をして話す陽に、Aは微かながらも恐怖を覚える。

育て方を間違えてしまったのだろうか……しかしそれを今、彼女に言える様な雰囲気では無い。Aですら言えないとなるともはや末期である。

『はぁ、しかしもう夜深い。行くのであれば明日からの昼間がいいじゃろう。いくら妾が夜目がきくと言っても主を護り切れるほどではない。明日以降に備えて眠るといい』

呆れた様に言うAに不貞腐れながらも布団を敷き、眠る準備をする陽。その姿を見た後、Aは一つの尾を出して陽の目元にぽふぽふと優しく叩きつける。

柔らかく、美しい毛並みを持つAの尻尾に逆らえるはずもなく、陽は深い深い眠りへとつく。それを確認したAは立ち上がり、離れには陽とこんのすけの姿が残った。