【刀剣乱舞】神楽の真意【原神】 (ページ2)

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『ふむ、まあ及第点じゃな。ほれ、童よ、妾の膝に乗るといい』

陽「え、あ……えと」

神楽の真意が少女に言うと少女は困惑した様子で此方を見る。そんな少女を見て神楽の真意は少女に近づき軽く持ち上げ膝へと乗せる。

神楽の真意は先程まで見せていた冷徹の笑みから、柔らかい顔で微笑(わら)い少女の緊張した心をほぐす。少女のさらさらした髪を手櫛でとき少女について問い始める。

そう微笑(わら)う神楽の真意に恐怖や焦り、緊張が解け始めた少女は少しずつだが自身の身に起きた出来事を話し始める。

『さて童よ、汝の名は？』

陽「え……あ、っわ、たしは陽(ひなた)と申します。……その、神楽の真意様は、刀剣女士……なのでしょうか」

陽がそういうと神楽の真意は一つ間を置き、紅く色づいた唇を開いて問いに答える。

『陽か、良き名じゃのう。刀剣……とは離れた所にいる彼らのことじゃな？ならば妾は「違う」と答えようかの。妾は刀では無い、妾は八重神子を主とする法器の付喪神(つくもがみ)じゃ。妾の神鈴を見たじゃろう？それが妾の武器であり汝を護る刀となるのじゃ』

陽「……それが「神楽の真意」、なのですか？」

陽は聡く、精神……メンタルは不安定ではあるが窮地に陥った時にはその力が働くのだ。神楽の真意は、それをこの数十分で理解したのか口角を緩ませ上へと上げた。神楽の真意は陽の言う事に肯定の意を示し、次の話へと移る。

『この話は一時停止をするかのう。さて、汝の身に起きた惨事を妾に聞かせてくれるか？』

陽「はい……私は、審神者という職業につくつもりでした。自分の本丸を持って、深く切れない絆を彼らと結んで、歴史修正主義者を倒すつもりでした」

陽の口から放たれる言葉に何て不憫で哀れなモノだろう、と神楽の真意は憐れみの目を向ける。人の行いは思無邪、破邪顕正でもあり奸佞邪智、邪智暴虐である。神楽の真意は人と妖狐、そして法器(武器)として世の中を五百年間見てきた。

その分、人間の傲慢さや謙虚さ、それが一人一人違うと言うことを理解していた。ファデュイの陰謀により雷電影が目狩り令を命令したことも、目狩り令により不安になる世の中に抗う為、全てを投げ捨て抵抗軍に入隊した者も、その様な多種多様な意思思考を持って生きている人がいることを知っている。

神楽の真意にとって、人間は濁っていて尚、美しい生き物のように見えておりそれに憧れた。