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『、ぁ』
「うわぁ……お前って大変だよな………」
「パイモン、本当の事言ったらダメだ────」
嘘、だよね？
そう願っていても放浪者くんの口から出てくる言葉は私が願う言葉とは真反対なもの。
いやだ、ききたくないよ。
知ってるもん、初恋は叶わないって。知ってたもん、知って、知ってたの。
そんな事を考えていたらいつのまにか家の前に着いていた。
防衛本能が働いたのかな。だから誰も来ないような場所、私の家に帰ってきたのかな。
バタン。
家の扉を閉じてベッドの中に潜り込む。
『……、つらいなぁ』
知ってた、なんて嘘。
この恋が、いつか叶うって信じてた。勝手に、ずっと、ずっと。
諦めろ、そう脳が囁いてくる。
諦めたくない、心が叫んでいる。
『ううﾞうﾞー……やﾞだあﾞ、やﾞだょﾞ……』
べしょべしょと泣いてしまってからではもう遅く、止められる事はできない。
明日、瞼が腫れてしまう。そう思ってもとめどなく溢れる涙に抵抗せず、声をしゃくりあげて泣いてしまう。
やだ、あきらめないもん。
むり、あきらめたいよ。
『ふっﾞ、あﾞぅﾞ〜〜………もﾞﾞﾞ、！！きﾞらいﾞﾞぃﾞ、ほ、ろしゃﾞくﾞんなﾞんﾞか、きりﾞゃﾞﾞぁっﾞﾞい…………ぅう ﾞﾞ！！』
ぐるぐると頭の中に浮かび上がった言葉を脊髄反射で放ってしまう。
本当はすき、でも嫌い。
吐きそうで吐けない空間を右往左往していると、コンコン。と扉を軽く鳴らされる。
よろよろと歩き、扉を開けるとそこには私の幼馴染がいた。
私の顔を見るなり「天変地異か……！？」なんて言いやがるソイツを殴ろうと部屋の中へと引き摺り込む。
そして朝までこっぴどく振られた愚痴を永遠と聞かせる。
こちとら失恋系女子やぞ？？
優 し く し ろ 。
そう思い、幼馴染を無理矢理椅子に座らせやけ酒に付き合わせる。
ちゅぴちゅぴ、
小鳥の鳴き声で目を覚ますというメルヘンチックな起き方をした。
わたしが起きた時には幼馴染はもう居なくて、部屋には綺麗に片付けられた空間にポツリと置かれた手紙だけがあった。
手紙を手に取り内容を確認してみると、意味のわからない事が書かれていた。
【お前振られたとか嘘吐くなよ、やけ酒なら彼氏に頼め】
や、
【お前の彼氏めっちゃいい奴じゃん、束縛もしてくれるらしいし】
とか、
【後は彼氏と飲んどけ、あと片付けもしてくれるらしいぞ】
とか。
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サムゲﾁｬﾝ(プロフ) - 初コメ失礼します！リオセスリのとても良かったです🥹速攻お気に入りに追加させてもらいました‼️更新の方楽しみにしております‼️更新頑張って下さい☺️🎶 (2月13日 21時) (
レス) id: 8bee9156c8 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花田ろふ(プロフ) - かなさん» かなさん初めまして！！すれ違いって良いですよね(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎大人気放浪者٩( ᐛ )و早めに出せる様に頑張リマンボス (11月26日 14時) (レス) @page6 id: a424996c4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初コメ失礼します！こういう勘違い？すれ違い？みたいな甘酸っぱい恋、大好物なので美味しくいただきます🤤しかも次は推しの放浪者くん…うへへぇ、🤤更新頑張ってください💪 (11月26日 8時) (レス) @page6 id: 97a0e620ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花田ろふ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=rokata
作成日時：2023年11月16日 20時
