〔☂️〕好きで居るのを諦める事にした ページ6
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「また来たの？はぁ、君も物好きだね？」
私はベンチに座っている彼の姿を見て、こっそりこっそりと近づき驚かそうとした。
しかし彼は私の姿を見ずにそう呟く。
彼こそが私の初恋で一目惚れの人、放浪者くん。
まだ何も言っていないのに私のことが分かるだなんて…………！もしかして放浪者くんって、私のこと─────！！
「僕が君を好きになる事なんて無いからね」
『えー……残念、今日が記念日になると思ったんだけどなぁ』
「君は毎日記念日だろう？」
『正確には放浪者くんの姿形匂いを嗅いだ瞬間ですけどね♡』
にっこりと笑い、そう言うと放浪者くんはため息を吐き立ち上がる。
そしてこちらに視線を移し妖艶な笑みを浮かべる。
「悪いけど、用事があるんだ。ごめんね？」
『………え゛！？』
初めて見た顔に固まっているといつの間にか放浪者くんは居なくなっている。
まずい、女の人と会うのかもしれない。
最近、放浪者くんを狙った女性が増えてきている。最初は数人だったのがいまは数十人までいってしまった。
放浪者くんが行った場所を調べようとしたが神の目を使ったのか誰もその姿を見ていないと言う。
悔しいが今日は諦めるか、と思い帰路に着く。
そして家の数十メートル前、放浪者くんの声がした。
やはりわたしのセンサーは健在だ。安心安心。
そうしてひっそりと気配を消して近づく。
(……あ、旅人だ…………)
何か話しているようで、内容はあまり聞こえない。
もう少し、もう少し、そう思いバレないギリギリのラインを攻める。
そうして聞こえた声は、私の脳をいともたやすく破壊した。
「────えば、放浪者に……っ───アイツ、ど──思っ───だ？」
放浪者、アイツ、ど思っだ。
わたしの放浪者くんセンサーから察するにこれは「放浪者はアイツのことどう思っているの？」という事だろう。やだ、あたしったら天才だね。
「アイツ？一体誰のことだい」
「放浪者の傍にいつも居て毎日のように告白してる女の子についてだよ」
私だ！！！
やはり放浪者くんと私には運命の赤い糸…………やっぱりデステニーだね。
………ん？と言うことは放浪者くんが私に対してどう思っているのか分かるって、コト！？
私は興奮を抑えようと冷静になるように魔法をかける。
家に帰ると雨によって洗濯物がビチョビチョになっています、よし。
さ〜て、放浪者くんの答えは─────
「アイツ？鬱陶しいだけだよ」
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サムゲﾁｬﾝ(プロフ) - 初コメ失礼します！リオセスリのとても良かったです🥹速攻お気に入りに追加させてもらいました‼️更新の方楽しみにしております‼️更新頑張って下さい☺️🎶 (2月13日 21時) (
レス) id: 8bee9156c8 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花田ろふ(プロフ) - かなさん» かなさん初めまして！！すれ違いって良いですよね(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎大人気放浪者٩( ᐛ )و早めに出せる様に頑張リマンボス (11月26日 14時) (レス) @page6 id: a424996c4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初コメ失礼します！こういう勘違い？すれ違い？みたいな甘酸っぱい恋、大好物なので美味しくいただきます🤤しかも次は推しの放浪者くん…うへへぇ、🤤更新頑張ってください💪 (11月26日 8時) (レス) @page6 id: 97a0e620ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花田ろふ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=rokata
作成日時：2023年11月16日 20時
