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「“俺に飽きたのか”、……なんてそんなことある訳ないのになァ？」
此処から出ようとしていた彼女を思い出すと苛立ちを覚えるが、Aがもう“２度と”此処から離れることができなくなった事を思えばそんな気持ちは消えて無くなる。
先程、公爵による“元”囚人であり“現”公爵夫人のAの紹介をした。
Aの別れを惜しんだ彼ら囚人仲間達は遠い目をしている。
彼ら全員は思っただろう、
((アイツって馬鹿なんだなぁ…………))
と。
公爵がAに好意を寄せいていることはメロピデ要塞内全てに伝わっている事であった。
しかしAの無駄に発動されるネガティブ思考が一番発動してはいけない所で発動してしまったのだ。
Aが好きと伝える度、公爵の顔面が崩壊している事に気づいていないAに最早殺意を覚える。
下心満載でAに近づく奴らは次の日には姿が無い事を彼女は知らない。
悪意を持ってAに触れればその腕は無くなる。
その結果からメロピデ要塞にはとあるルールがある。Aに知られてはいけない、Aが聞こえる場所でその話をしてはけない。
そんなルールにルールを重ねた末に作られた絶対的なモノ。
それは『Aに手を出すな』と言うルール。
簡単そうに見えて少し間違えただけで楽に生きれることができないほどの事。
少しでも、たった一ミリでも答えを間違えてはいけないそれは囚人達を苦しめた。
(((早 よ 告 れ よ)))
しかしそれは今日叶った。
漸く愛しくて愛らしい彼女は自分だけのものになったのだ。
公爵のリオセスリは隠す気のない笑みを浮かべ、口を手で覆った。
嗚呼、
やっと、
俺だけのモノになった。
リオセスリは自身の犬歯を彼女の柔らかな肌に突きつける。
壊さないように、だけど印はつけて。
くっきりとついたその痕にリオセスリは執務室を立ち去る。
『──────えこっわ、まじでこわい、イケボでイケメンな公爵様にやられるといっちゃんこわいなにあれまじで』
とちゅうから起きた彼女は一息で言ったあと、もう一度息を吸い吐くように言った。
『諦めるとか軽率に言ってすみませんでした』
【完！！！！！！！！！】
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サムゲﾁｬﾝ(プロフ) - 初コメ失礼します！リオセスリのとても良かったです🥹速攻お気に入りに追加させてもらいました‼️更新の方楽しみにしております‼️更新頑張って下さい☺️🎶 (2月13日 21時) (
レス) id: 8bee9156c8 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花田ろふ(プロフ) - かなさん» かなさん初めまして！！すれ違いって良いですよね(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎大人気放浪者٩( ᐛ )و早めに出せる様に頑張リマンボス (11月26日 14時) (レス) @page6 id: a424996c4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初コメ失礼します！こういう勘違い？すれ違い？みたいな甘酸っぱい恋、大好物なので美味しくいただきます🤤しかも次は推しの放浪者くん…うへへぇ、🤤更新頑張ってください💪 (11月26日 8時) (レス) @page6 id: 97a0e620ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花田ろふ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=rokata
作成日時：2023年11月16日 20時
