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見送りに来てくれた元囚人仲間、そして私の大切な友人たちを見ると堪えていた涙が溢れてきた。メロピデ要塞全部が埋め尽くされてしまいそうなほど、たくさん泣いたと思う。
そしてお別れ。
「またね」なんかじゃなくて「さようなら」だけど。彼らは私に向かって笑ってくれる。その姿にもっともっと涙が出てきて目が溶けてしまいそうだった。
鼻水と混じって泣き声が変になってしまう。
ぴ。ぴ。と言うように笛のような音が鳴っている。
『ぅﾞ、ぷﾞゅうﾞ………、うﾞ』
「…………おい、どう言うことだ」
地を這うドスの聞いた声。
それは間違いなく私の大好きな彼のもので、でも、何で?どうして、此処に。
そう思い焦りと恐怖で動けなくなってしまう。
「どこに行くつもりだったんだ、？なあ、Aチャン？」
『あﾞ、あぇﾞ………そ、の…ですね』
「何処の何奴に泣かされたんだ？なァ、Aチャンや」
『その、えﾞっと………』
「俺の事を散々好きだの何だの言っておいて好きなやつができたら捨てんのか?、…………なァ、返事はできるよな、ホラ、Aチャン、………返事は？」
『ちっ、ちがっ』
「何が違うんだ？飽きたから俺を捨てようとしたんだろ？なァ、なァ、そうだろ？」
何かを言おうとしても圧の強いその言葉で何も言えなくなってしまう。
どうにかしようとしてもいい案が思いつかなく、周りに助けを求める。が。
辺りには誰も居なくて、先程までいた友人たちも姿形残さず消えていた。
あいつら見捨てたな？？？
何も言わない私に痺れを切らしたのか公爵様は私を俗に言うお姫様抱っこをして要塞内にある執務室へと歩き出す。
何で分かったのか、と言われたらそれはもう公爵様が言っていたから。「これから俺が許可を出すまで執務室に近寄るな」って。
絶句、恐怖、絶望。
一体何をされるんですか………？もしや「俺を好きだって言うのなら金をだせ」という事、？
えっ、そんなお金ないんですけど。どうしたらいいんですか、誰か、誰か助けて。
そんな願いは虚しく、執務室の扉は固く閉じられた。
もう逃亡できない。逃げ道はないと言うことに更に絶望した。
いつも公爵様が仕事をしているであろう場所、私はそこに座る公爵様の膝の上に座っている。
どうしてだろうか、彼は私を嫌っているのではないのだろうか。
そんな考えがぐるぐると回っている時、公爵様が口を開いた。
「俺に飽きたのか？」
『え』
飽きる？私が？誰に？
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サムゲﾁｬﾝ(プロフ) - 初コメ失礼します！リオセスリのとても良かったです🥹速攻お気に入りに追加させてもらいました‼️更新の方楽しみにしております‼️更新頑張って下さい☺️🎶 (2月13日 21時) (
レス) id: 8bee9156c8 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花田ろふ(プロフ) - かなさん» かなさん初めまして！！すれ違いって良いですよね(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎大人気放浪者٩( ᐛ )و早めに出せる様に頑張リマンボス (11月26日 14時) (レス) @page6 id: a424996c4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初コメ失礼します！こういう勘違い？すれ違い？みたいな甘酸っぱい恋、大好物なので美味しくいただきます🤤しかも次は推しの放浪者くん…うへへぇ、🤤更新頑張ってください💪 (11月26日 8時) (レス) @page6 id: 97a0e620ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花田ろふ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=rokata
作成日時：2023年11月16日 20時
