〔⛓️〕好きでいるのを諦める事にした ページ1
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『公爵様今日もかっこいいですね！公爵様の全てが大好きです♡此処から出たら結婚してくれませんか？』
視界に映った男の人。
その人を見た瞬間、私は全力で彼の元へと走って行った。
私がいつもの様にそう言うと、公爵様は私を見て一つため息を吐く。
「……あんた、毎日同じ事を言っているが飽きないのか？」
『飽きるとしたらそれは世界の滅亡と同時ですね！まあそんな事起こさせはしませんが』
私が満面の笑みを浮かべてそう言うと、公爵様は先程よりも大きく息を吐き、「そうか」とぶっきらぼうに返事をして行ってしまう。
最初の頃はこんな冷たくはなかった。
何なら全人類惚れてしまうほど優しい笑顔と言葉をかけてくれた。
なんなら惚れた。
私以外、見たら許さんほどのイケメンオーラを放って。
しかし段々と関わる機会が減り、言葉数も少なくなり、最終的にはあの時見せてくれた笑顔さえも見せてくれなかった。
薄々分かっていた、分かってしまった。私は嫌われているのだと。
ただ、その事実に目を背けてしまいたくてずっと見ないふりをしていた。
私は罪を犯した囚人。彼は此処のトップである公爵。
叶わない恋だとは、知っていたはずだったのに。
諦めるつもりだったのに。
頬を伝う生暖かい水。
『諦める………か、』
明日から、全てをなかった事にする。
だから今日は許してくれますか、水神様。
そう思い瞼を閉じた。
「〜〜〜！？」
「〜……！？〜〜〜！」
「〜〜…？」
朝、周りの声で目を覚ます。
起きるとそれは同じ囚人の人たちだった。
何やら私の事について話していたみたいで私が起きたと知った瞬間、奇声を上げて壁にぶつかった。
『何してるんですか……？？とうとう頭をやった………』
「頭やったのはお前の方だろ！！？」
とてつもない大声で鼓膜が破れそうになってしまう。
私がイカれているとは失礼な、刺してやろうか。
「だってお前……公爵様に会いたいがために朝めっちゃ早く起きて探してたじゃねぇか………」
そうだった。
私は公爵様に会いたくて会いたくてメロピデ要塞の１〜10どころか０〜１億程探しているほどだった。
しかし今の私は違う。
もう叶わない恋はしないのだ。
『あ〜……、んっっと、……諦めたんですよねぇ……』
瞬間、叫び声が響き渡る。
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サムゲﾁｬﾝ(プロフ) - 初コメ失礼します！リオセスリのとても良かったです🥹速攻お気に入りに追加させてもらいました‼️更新の方楽しみにしております‼️更新頑張って下さい☺️🎶 (2月13日 21時) (
レス) id: 8bee9156c8 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花田ろふ(プロフ) - かなさん» かなさん初めまして！！すれ違いって良いですよね(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎大人気放浪者٩( ᐛ )و早めに出せる様に頑張リマンボス (11月26日 14時) (レス) @page6 id: a424996c4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初コメ失礼します！こういう勘違い？すれ違い？みたいな甘酸っぱい恋、大好物なので美味しくいただきます🤤しかも次は推しの放浪者くん…うへへぇ、🤤更新頑張ってください💪 (11月26日 8時) (レス) @page6 id: 97a0e620ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花田ろふ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=rokata
作成日時：2023年11月16日 20時
