お昼寝 ページ9
五右衛門side
さよ先生「お迎えありがとうございます。実は、Aちゃんお昼寝あまり出来なくて、さっき寝ちゃったんです。」
五右衛門「かたじけない。」
さよ先生「お昼寝の時に嫌な夢を見たみたいで、泣いてしまったんです。その時"ママ"って。」
五右衛門「っ!!」
寝ているAのところに向かい、そっと声をかける。
さよ先生「Aちゃん。お迎え来てるよ。」
五右衛門「A、、」
よく見ると涙の跡がいくつも出来ていた。
大分泣き疲れたのか薄く目を開けては閉じてを繰り返し、まだ寝ていたそうだった。
A「ん……おとうさ、だっこ…」
やっとの事で反応し始めるA。普通の子供と何も変わらないのだと改めて感じる。
ウトウトしているAをそっと抱き上げ家路につく。
こうして抱っこするのはいつぶりだろうか。お腹が暖かい。ふと横を見れば寝息を立てて寝ている小さな顔。
ああ、紗夜。こんな小さな娘を置いて先に行ってしまうなんて。
A「おとうさん…?」
赤くなった目を擦り、頭をもたれた。
五右衛門「起こしてしまったか。」
A「ふふ、おとうさ、あったかい。」
起きかけのAの一言で泣きそうになっていた気持ちに拍車をかける。
ーーー
紗夜「五右衛門さん暖かい。」
紗夜「愛してる。」
ーーー
五右衛門「私もだ。A。」
A「ふふ…お父さん大好き。」
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作者名:緋色 | 作成日時:2021年10月3日 18時