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大切なもの ページ40

五右衛門side



A「おじいちゃん!おばあちゃん!」



おばあちゃん「良かった。元気になって!」

おじいちゃん「よく来たね。さ、入った入った!」


あの一件から数日。おじいちゃんおばあちゃん達から夕食のお誘いを受け、幼稚園帰りにお邪魔する事になった。


おばあちゃん「今日はお鍋にしようかと思ってね。沢山作ったから食べてけさい!」

A「わあ!凄い!!こんなに沢山。」


こたつの上に並べられるお皿達の真ん中の大きな鍋を開け、ボワッと消えていく湯気にAは大はしゃぎ。


五右衛門「かたじけない。」


おばあちゃん「いいんだよ。沢山食べれば元気になるんだから!」

おばあちゃん「それに、わがままかもしれないけど、今日はここに泊まっていきなさい。Aちゃんが居ると私達も元気になるのよ。」


コソッと耳元で言ったおばあちゃんはなんだか楽しそうで、なんでだろうか、とても胸が温かくなった。


A「お父さん!おばあちゃん!早く食べよう!?」


おばあちゃん「はいよ、そんなに焦りなさんな。」



手を引くAに連れられ食卓を囲んだ。

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作者名:緋色 | 作成日時:2021年10月3日 18時

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